
「子どもを変えたい」と思った瞬間、
親子の関係はこじれ始める
こんにちは、
不登校カウンセリングセンターの真鍋良得です。
「ゲームばかりしていないで、外に出てほしい」
「夜更かしばかりしないで、ちゃんと寝て朝起きてほしい」
「学校に行かなくてもいい。でも、前向きに生きてほしい」
不登校の子を持つ親御さんなら、一度はこんなふうに思ったことがあるかもしれません。
そのお気持ち、本当によくわかります。
将来が心配で、イライラも不安も募るばかりですよね。
でも、実はこの「子どもを変えたい」という思いこそが、
不登校の長期化を招く大きな落とし穴になってしまうことがあるんです。
「変わってほしい」と願うことの落とし穴
「この子がゲームをやめてくれたら…」
「もっと前向きになってくれたら…」
「生活リズムさえ整えば…」
そんなふうに、親はつい“子どもを変えること”に意識を向けてしまいます。
でも、それは言い換えると——
「今のあなたではダメだ」と子どもに伝えているようなものなのです。
子どもは「変えられよう」とすると動けなくなる
誰でもそうですが、「あなたのためよ」と言われて
変えよう、変わらせようとされると、抵抗したくなりますよね。
不登校の子どもは、心が疲れていたり、傷ついていたりして、
すでにがんばってきた末に、今の状態になっていることが多いです。
そこにさらに「変われ」というプレッシャーがかかると、
子どもはますます心を閉ざし、ますます動けなくなってしまいます。
解決の第一歩は「親が変わること」
不登校のサポートの第一歩は、
子どもを変えようとするのをやめること。
そして、
「今のままのあなたでも、愛しているよ」
「あなたのペースで大丈夫」
そんなメッセージを、言葉と態度で伝えることです。
子どもは安心感のなかで、少しずつ、自分から動き出します。
親のまなざしが変わったとき、子どもの世界も変わり始めるのです。
まずは、親から
子どもを変えようとすればするほど、関係はこじれ、状態は長期化していきます。
不登校から抜け出すために必要なのは、
「子どもを変える」のではなく「親のかかわり方を見直す」こと。
子どもに変化を起こしたいなら、
まずは親であるあなた自身の言葉・表情・まなざしを変えることからはじめてみませんか?
その一歩が、子どもの未来を動かす力になるかもしれません。