わが子の不登校を1日でも早く解決するためには、『不登校の6段階』を理解する必要がありますので、下記より『不登校の6段階』をまずはお読みください。
①予兆期(予備期とも呼ぶ)
不登校に陥る要因が起きてから、実際に不登校になるまでの期間が予兆期となります。
例えば、インフルエンザの潜伏期間のようなものになります。
つまりウイルスには感染しているが発症には至っていない時期なのです。
この予兆期(予備期)に対処できれば、不登校に陥ることはないのですが、この時期に気付くことは非常に難しいものなのです。
②初期
初期とは実際に不登校になり、身体症状が表れやすい時期となります。
初期の期間は、一般的に3週間程度となります。
そして代表的な身体症状は下記のとおりです。
①腹痛(下痢や便秘)
②頭痛
③吐き気
④食欲不振
⑤不眠
⑥夜眠れない(朝起きられない)
⑦関節の痛み
⑧極度の肩凝り
⑨微熱
③本格期(葛藤期とも呼ぶ)
本格期(葛藤期)とは、学校に行きたいけれど何かしらの理由でいけないという時期のことです。
行きたいけれど行けないという相反する感情があるため、葛藤に苦しむ時期となります。
この時期に親御さんが無理をさせて学校に行かせてしまうと、不登校が悪化させてしまいます。
学校に行けない何かしらの理由を解決してあげるのが、本格期(葛藤期)のポイントです。
④安定期
安定期と聞くと良いイメージを持たれますが、実は不登校が安定してしまっている時期のことですので、1番最悪な時期が安定期なのです。
特徴としては本格期(葛藤期)のように、学校に行きたいけれど何かしらの理由で行けない時期ではなく、学校に行きたい、行かなければならないという気持ちが消えているため葛藤すら起こらない時期が、安定期なのです。
この安定期に入ってしまうと、不登校が年単位で長期化してしまう可能性があるため、すぐに対処が必要となる時期でもあります。
⑤登校刺激期(リハビリ期とも呼ぶ)
不登校に陥った要因を取り除き、心理的には学校に戻れる状態になっている時期が登校刺激期(リハビリ期)となります。
ただ心理的には学校に戻れる状態にはなっていますが、身体的な部分や、ストレス耐性が弱まっているため、慣らすために登校刺激期を設けなければなりません。
分かりやすく言えば、リハビリと考えてください。
この時期に無理をさせてしまうと、また不登校に戻ってしまう時期となりますので、かなり慎重に行う必要があります。
⑥経過観察期(再発防止期)
この段階では子どもの不登校は解決しています。
しかし不登校の場合の再発率は80%以上と高いため、経過観察期を設けしっかりと様子を見ていくことで、再発率は2%程度まで抑えることができるのです。