こんにちは。不登校カウンセリングセンターの水野幸子です。
不登校のお子さんの様子を見ていて、ご両親はどう思われていますか。
明日は学校に行くよ。
月曜日からは学校に行くよ。
何度もそう言われて、それを信じることができないと思っていませんか。
それはお母さんやお父さんにとってはとても苦しいことですよね。
私も不登校の子の親でした。なので、親御さんの気持ちはすごくわかります。
明日は行くよ。
月曜日から行くよ。
3学期から行くよ。
夏休み終わったら行くよ。
新しい学年になったら行くよ。
それが繰り返されると、信じたいけど、 どうせまた行かないんでしょと信じられなくなるります。
でも、本当は信じたい。
親御さんのなかで相反する気持ちが入り混じって、複雑な心境になりますよね。
お子さんは学校に行きたいっていう気持ちがあります。
本当は行きたいと思っているのに、行きたいって思うと動くことができなくなってしまうのです。
それはなぜだと思いますか。
お子さんによって不登校の期間は違います。不登校の期間が長ければ長いほど学校に行くのには勇気がいります。行きづらいなと思います。
周りの友達にどう思われているのかなと考えます。
実際に
あいつはズル休みをしている。
1日中ゲームをしている。
と、思われていたケースもあります。
影で何か言われてる。そしてそれがたまたま耳に入ってしまうと、それはやっぱり辛いことですよね。
学年が大きくなればなるほど、周りで何を言われてるのかなと不安になります。
学年が大きくなればなるほど、クラスメートに不登校の子がいた時に、 自分がその子に対して何をどう思っていたのか、周りの子が何をどういうふうに言っていたのかも知っています。
その時にもし自分が悪口のようなことを言っていたら、周りが嫌なことを言っていたら、 自分も言われてる。と不安になります。ですので、行きたいと思っても怖くていけないのです。
一歩前に出ることがすごく辛いです。ですが、一歩一歩出していかないと時間は流れていきます。
あっという間に過ぎていきます。
大人の1年と子供の1年は大きく違います。
本当ならお子さんの好きなようにさせておいてあげたい。だけど、そのまま放置しておくわけにもいかない。そこが親御さんの悩ましいところですよね。
なので、まず一歩一歩、少しずつ 動けるようにしていきましょう。
今のお子さんの状態にもよります。
夕方は外に出て遊べる、友達と遊べるというお子さんと、誰にも会わない、友達に会うなんてとんでもないと思っているお子さんでは、 最初の一歩が違ってきます。
外に出ていけるお子さんは、
校門まで行ってみる。
家でランドセルをしょってみる。
制服を着てみる。
など、学校のことを思い出してもらうのもいいでしょう。
※注意※不登校の6段階に段階でも対応は違ってきます
家の中にいて、外に出るなんてとんでもないって思っているお子さんには、外出することから始めてみるのもいいですよね。
玄関のドアを開ける、閉める。それだけでもいいんです。
学校に行くことができなくなっているお子さんが、朝起きたら学校に行ってくる、と言って学校に行き、1日授業を受けてくる。そして、その日から毎日学校に当たり前に通うようになりました。
ということは、まずないと思ってください。
いきなり学校に行くということは、不登校のお子さんにとっては大きくて辛い壁です。
壁にぶち当たればぶち当たるほど、お子さんは自信が持てなくなります。
ですので少しずつ進んでいきましょう。
少しづつ進むときに、僕は役に立ってる。私は役に立ってる。と思えることも大切です。
家のお手伝いをしてもらうこともいいことです。
その時は、お子さんが好きなことから、興味を持っていることから始めていきましょう。
注意してほしいのは、 親御さんがしてほしいこと。親御さんがお子さんに興味を持ってほしいことではありません。
我が子には何から進めて行けばいいのか分からないと思うときは、不登校カウンセリングセンターの心理カウンセラがいつでも相談乗りますので、そのことを覚えておいてくださいね。
親御さん自身が焦らないことが大事です。先ほどは時間はあっという間に過ぎますと 焦らせるようなことを言ってます。ですが、急がば回れです。一気に学校に行こう、 一気に学校に行かせようとするのではなく、1つずつ、1つずつ自信を持たせてあげてください。
例えばマラソンです。
フルマラソンをするには、全く走ったことのない人がいきなりフルマラソンの距離走ることはできません。
マラソンの第1歩は歩くこと。
30分早いペースで休まずに歩き続けることが出来てから走る方がケガや筋肉痛を予防できるそうです。
不登校を解決することも、何をするのも同じです。まずは一歩ずつ、その子に合わせた ほんのちょっとだけ難しいかなって思うことの1歩。それで自信をつけていくようにしましょう。
自信を積み重ねていくことで、学校に行こうかなという気持ちになっていきます。
お子さんを信頼していきましょう。
それでは、今日も楽しい1日をお過ごしください。