こんにちは、心理カウンセラーの神谷今日子です。
子どもが不登校だと、
子どもが一日も早く登校してほしい。
うちの子が登校さえしてくれれば、問題はなくなるのに…
そう思う親御さんが多いと思います。
確かに、前みたいに学校に行ってくれれば問題は解決すると思いますよね。
ただ、意外とそうではないケースもあります。
今日は、不登校は登校できたら問題解決なのか?ということについてお伝えできればと思います。
お子さんは、なぜ不登校になったのでしょうか?
まず、お子さんは、なぜ不登校になったのでしょうか?
問いただしても答えてくれないこともありますし、原因を聞いて欲しくない子どももいますので、無理に子どもに聞く必要はありません。
ただ、もし、人間関係で不登校になった場合でしたら、人間関係というのは、学校以外の場所でもつきまとうものですよね。
働き始めたら、そこでまた人間関係が生まれます。
プライベートでも、人間関係はつきまとうものです。
他にも、勉強やスポーツができなくて、不登校になった場合でしたら、何かができる・できないというのは学校以外の場所でもつきまといます。
主婦になったら、家事ができる・できない、働き始めたら、仕事ができる・できない。
何かに取り組む時は、できることもできないこともあるものです。
これらの、不登校の原因が解決して、登校できるようになったのであれば、問題解決と言えます。
ただ、原因が解決しないまま登校させるのは、ストレスが大きくなるだけで、不登校の再発や、社会に出た後に適応障害などの問題が生じる可能性があります。
まとめると、不登校というのは、問題が表面化した一つに過ぎないのです。
ですから、登校すれば解決・終わり!ではなく、しっかりと、不登校になった原因から解決してくことが大切になります。
それが、今後の子どもの心身の健康を保ち、自立・自律していく上でも重要になってくるのですね。
登校すれば解決ではない理由
なぜ、こんなことを言うのかというと、私もかつて不登校だったからです。
当時の私も、何とか登校して授業に出て、学校卒業し、社会に出れば、心機一転前に進めると思っていました。
ただ、社会に出た後も、人間関係などの問題が生じ、心身の健康を害してしまいました。
表面上は登校して卒業できたけれども、内面にある原因を解決していなかったからこそ、学校以外の場所でも問題が出てきたのですね。
ということで、ぜひ、不登校の子どもを持つ親御さんは、登校すれば終わり!ではなく、より将来まで見据えた上で、不登校の解決に臨んでいただければと思います。
では、今日は、心理カウンセラーの神谷今日子がお送りしました。