不登校カウンセリングセンターの
真鍋良得(りょうえ)です。
夏休みに入ると不登校の子どもが元気になることがあります。
家族や友だちと遊びに行ったりして、表情も明るくなり、2学期からは学校に行ってみるという話をする子どももいます。
子どもが元気になるのは、夏休みはみんな学校に行っていないので、親も子も、「不登校」という負い目がなくなり、気持ちが楽になることも一つの理由です。
夏休みに入って元気になった子どもに対し「この機会に生活リズムを整えさせよう」「勉強する習慣を身に着けさせよう」と考えることがあるでしょうが、その時に意識しておいてほしいのが、子どもの気持ちに目を向けるということです。
子どもが夏休み明けに学校に行けるように何かをしよう、何かをさせようということばかりでは、夏休み明けにやっぱり学校に行くことができず、学校に行けるかもという期待があった分、夏休み前よりも落ち込んでしまうす、ということにもなりかねません。
子どもの話をしっかりと聞き、子どもの気持ちを理解し、親子で楽しむ機会を作ることで、子どもの状態は良くなります。
子どもが何か失敗したり、親の言いつけを守れなかったり、他人に迷惑をかけたりして叱ることがあっても、否定したり感情的になったりせず、子どもの気持ち、子どもの立場や状況を思いやり、否定したり感情的になったりすることなく、共感的な対応をすることが大切です。
夏休みに親子で楽しむ機会をつくり、子どもの気持ちに寄り添い共感することが、休み明けからの再登校につながります。