不登校カウンセリングセンター
真鍋良得です。
不登校の子どもが家でずっとゲームをやっていて、オンラインで対戦相手に暴言を吐いている、暴言をやめさせたい、という話を聞くことがあります。
対戦相手に「ずるい」「ひどい」とか、味方に対して「何やってんだ!」「クズ!」などと怒鳴ったり、怒ってゲームをゲーム機を投げる子どももいます。
ゲーム会社に苦情を言いに行くと言う子どももいます。
親としては子どもに人を罵ったり不快にさせるような言葉を口にしてほしくないので、それをやめさせようとします。
大きな声を出すと近所迷惑だから一刻も早くやめさせたいということもあるでしょう。
そこで「そんな言葉を使っちゃダメ」「そんなこと言われたら、言われた方はどう思うか考えてみなさい」「そんなに怒るんだったらゲームやらなきゃいいでしょ」などの言葉をかけるのですが、子どもの暴言は収まりません。
こんなときは、可能なら言いたいだけ言わせてあげるのが一番いい方法です。
声のボリュームを下げてほしいなら「そっか、ひどいやつなんだ」「そっか、クズなんだ」「ゲーム会社もひどいんだ」など、子どものことばを受け取って共感しながら静かにしてほしいということを伝えましょう。
子どもの言動に対し、いけないことだとか恥ずかしいことだとかいう考えを持たずに、「この子はこんな風に怒りが湧くんだ。」と心の中で子どもの気持ちに寄り添いながら見守ってあげましょう。
子どもの言動を肯定的に受け止めて気持ちを理解し共感していけば、暴言を吐いていた子どもが穏やかになっていきます。