
〜不登校の子どもと一緒にできる、小さな一歩〜
こんにちは、
不登校カウンセリングセンターの真鍋良得です。
今回は、「学校に行けない、でも学びを止めたくない」というお子さんと、その親御さんに向けて、家庭でできる学びの続け方をお伝えします。
1. 「勉強=机に向かうこと」じゃなくて大丈夫
まず、大事なことは「学び方に決まりはない」ということです。
学校のように、決まった時間に教科書を開いて…という形だけが「学び」ではありません。
たとえばこんなことも、立派な学びです:
- 一緒に料理をして、分量を計算する
- 好きな本やマンガを読みながら、言葉にふれる
- ニュースや動画を見て、「どう思う?」と話し合ってみる
- 自然の中を散歩して、季節の変化に気づく
子どもが「ちょっとやってみたい」と思えることをきっかけにして、生活の中に自然と学びを入れていけるといいですね。
2. 興味のあることから始めよう
子どもにとって、「やらされる勉強」はなかなか手が動きません。
でも、「自分が興味のあること」なら、スーッと頭に入ってきます。
たとえば:
- 恐竜が好き → 図鑑や動画で調べる、紙に絵を描く
- ゲームが好き → ストーリーを読んで言葉の力をつける、攻略法を考える
- 動物が好き → 飼い方や特徴を調べて、ミニ発表会をしてみる
学ぶテーマを「本人の好きなもの」からスタートすることで、無理なく知識や考える力が育ちます。
3. 「できたこと」に目を向けよう
親としては「ちゃんと勉強してるかな…」と心配になることもあると思います。
でも、今は「学びを楽しむ力」を育てる時期だと考えてみてください。
たとえば、
- 「今日は本を5分読めたね」
- 「自分で調べようとしたの、すごいね」
- 「お母さんに教えてくれてありがとう」
そんなふうに、小さな「できた!」を一緒に喜ぶことで、子どもは少しずつ自信を取り戻していきます。
4. 親も「ゆるやかに応援」していこう
「勉強しなさい!」とプレッシャーをかけるよりも、「一緒にやってみようか」と声をかけるほうが、子どもの心は動きやすくなります。
親が「がんばらせなきゃ!」と力が入ってしまうと、子どもも苦しくなります。
だからこそ、親自身もリラックスしながら、「今日できることを、今日できる分だけ」やっていけばいいのです。
5. 一歩ずつで大丈夫
学校に行けないことは、決して「学びが止まる」ことではありません。
むしろ、家庭という安心できる場所だからこそ、自分のペースで深く学べるチャンスでもあります。
「学び方はひとつじゃない」
「できることから、楽しくやってみる」
この気持ちを大切に、親子で一歩ずつ進んでいけるよう応援しています。