不登校カウンセリングセンター
真鍋良得です。
「勉強しないとろくな人間になれないぞ」
「いい学校出ないとフリーターくらいにしかなれないぞ」
「一生肉体労働するつもりか」
「ちゃんとしたところに就職したいのなら勉強しろ」
親からこんな言葉を言われていた不登校の子供がいました。
今は学校に行ってないし勉強してないかもしれないけれども、この状態が将来も続くとは限りません。
子供の今の状態をありのままに認めてあげましょう。
今の状態がどうであっても、だれもが幸せになることができます、すべての子供にきっとすばらしい未来が待っています。
フリーター、肉体労働といった働き方では幸せになれないという価値観があるのかもしれませんが、それは本当なのでしょうか。
そういった職業は社会的地位が低いという偏見があったり、肉体労働ではただきついだけという思い込みがあったりすると、そんな仕事では幸せになれないと思いがちです。
勉強の事だけをいうなら、学校に行かなくても、今は勉強をしていなくても、勉強する方法はいくらでもありますし、学校で教えてもらう勉強だけが勉強ではありません。
職業に優劣はありませんし、どんな仕事をしていても自分らしく生きて幸せになることができます。
こういった言葉は、親が自分の不安を子供にぶつけてしまっているのです。
不安は人を動けなくさせます。
既に学校に行けなくなっている子供に対して、さらに不安を与える言葉を投げかければ、ますます動けなくなります。
もし今、こういった言葉を子供にかけているのなら、子供の将来を心配するような言葉ではなく、子供に共感する言葉をかけてあげましょう。