
こんにちは、
不登校カウンセリングセンターの真鍋良得です。
お子さんが不登校になったとき、親として何をすればよいのか、どう接すればよいのか悩むことは当然のことです。
「学校に行かせなきゃ」「どうしてこんなことに…」と焦る気持ちが強くなるほど、お子さんとの関係がぎくしゃくしてしまうことも少なくありません。
大切なのは、子どもと親の間にしっかりとした「信頼関係」を築くこと。
信頼関係があれば、子どもは安心して自分の気持ちを話せるようになり、少しずつ前に進むことができます。
今回は、不登校の子どもとの信頼関係を築くためのポイントをご紹介します。
①「大丈夫」と伝え続ける
不登校の子どもは、「自分はダメな人間だ」と自己否定感を強く抱えていることが多いです。
そんなとき、親が「学校に行かなくても大丈夫」「あなたはあなたのままでいい」と伝え続けることが、子どもの心の支えになります。
ただし、言葉だけでなく、親自身が「本当に大丈夫」と思えるかどうかも重要です。
親が不安を抱えたままでは、その気持ちは子どもに伝わってしまいます。
② 子どもの気持ちを「否定せず」に受け止める
「なんで学校に行けないの?」「そんなことで休むの?」と言われると、子どもは「分かってもらえない」と感じ、心を閉ざしてしまいます。
まずは、子どもがどんな気持ちでいるのか、言葉や態度から感じ取ることを意識しましょう。
「今は学校に行きたくないんだね」「しんどい気持ちなんだね」と、気持ちをそのまま受け止めることで、子どもは「分かってもらえた」と安心します。
③ 子どもが安心できる環境をつくる
信頼関係を築くためには、「家が安心できる場所」であることが大前提です。
✅ 「何もしなくてもいいよ」と伝える
✅ 子どもの好きなことに寄り添う
✅ 家族で楽しく過ごす時間を増やす
これらを意識することで、子どもは「自分の居場所がある」と感じ、心が安定していきます。
④ 「学校」より「子どもの気持ち」を優先する
不登校の子どもを持つ親は、どうしても「学校に戻すこと」をゴールにしがちです。
でも、本当に大切なのは、子どもが自分らしく安心して過ごせること。
学校に行けるかどうかは、その子にとっての「最適なタイミング」があります。
「今は休む時期なんだな」と受け入れ、子どもが自分のペースで前に進めるようサポートすることが大切です。
⑤ 親自身が「自分を大切にする」
不登校の子どもを持つ親は、つい自分を責めてしまいがちです。
でも、親が自分を責めたり、無理をして疲れたりすると、そのストレスは子どもにも伝わります。
✅ 一人で抱え込まない
✅ 相談できる相手を見つける(専門家・友人など)
✅ 自分の時間を大切にする
こうしたことを意識することで、親の心にも余裕が生まれ、子どもと穏やかに向き合えるようになります。
まとめ
不登校は、子どもにとっても親にとってもつらいと感じることがある時期ですが、それは決して「終わり」ではありません。
焦らず、子どもとじっくり向き合い、安心できる環境を作ることが何より大切です。
「この子は大丈夫」と信じ、温かく見守ることで、子どもは少しずつ自分の道を見つけていくでしょう。
親子で一緒に、ゆっくりと前に進んでいきましょう。