心理カウンセラーのブログ

コーピングストラテジーを身につけることの大切さ

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こんにちは!
不登校カウンセリングセンターの黒瀧素子(くろたきもとこ)です。

不登校になる子どもはなにかしらの強いストレスを抱えていることがよくあります。

あなたは、”ストレス”と聞くと、どういうイメージを持っていますか?


ストレスは悪いものだ

今起きている問題はストレスがなくなれば解決するんだ

ストレスのもとになっているこの人さえいなくなれば大丈夫になのに・・・

このストレスさえなかったら楽にできるんだけど・・・

などと思うことはありませんか?

今日は、”ストレスとはどういうものか?”ということと、”ストレスから解放されるにはどうすればよいか”というお話です。

まず、ストレスというのは、心理学では【変化】と捉えます。
一般的にストレスは悪いことと思われがちですが、変化のことですので、悪いことだけではなく良いこともストレスになります。

そして、ストレスが全くなくなるということはありません。もしストレスが全くない生活をしたいのなら、無人島のような誰とも会わないところで生活をしていくことになりますが

そのようなことができる人はなかなかいませんよね。ストレスから逃れることは現実的には不可能なのです。

適度なストレスを受けることは良い点もあります。ストレスがあるから人は成長できるのです。

反対に、消化不良のストレスを抱えすぎると、心や体の病気になりやすくなってしまいます。
書類でも着なくなった服でもため込むと問題が起きてきますよね。
問題が起きないように、書類や服はいらなくなったものを処分したりリサイクルに出したりしますよね。
これらと同じようにストレスも消化しないままため込んでおくのではなく、循環させていくことが必要なんです。

現代社会ではストレスから逃れることができないため、心身の健康を保つにはコーピングストラテジーを高める必要があるのです。

コーピングストラテジーとは”ストレスにどのように対処していくか”というスキルのことです。ストレスへの対処法略とも言います。

コーピングストラテジーを高める方法は大きく分けると3つです。

効果の小さい順に、

1.ストレスがたまる前に処理する

2.ストレスの器を大きくする

3.ストレス自体を感じないようにする

の3つです。

1から順に解説していきますね。

1.のストレスがたまる前に処理するとは、ストレスがたまる前にストレスを解消することです。
あなたもよくストレス解消と言って、カラオケに行ったりお笑い番組を見て笑ったり、今日は仕事頑張ったからコンビニスイーツを買っちゃおう!ということはありませんか?

ストレス解消しているという意識がないままやっていることもあると思います。ストレス解消法は、いろいろとありますが、自分なりのストレスがたまる前に処理する方法を用意しておきましょう。ポイントは、時間とお金がかからないものを7種類用意することです。

ストレスがたまらないうちに処理する方法の例

・好きなもののことを考える
・思っていることを書き出してみる
・ストレッチをする
・呼吸を整える
・自律神経訓練法
・声を出して歌う
・好きな漫画や動画などを見る
・自然を感じられるところで散歩をする

などなど、その時々によって、お金や時間をかけることが難しいこともあるので、気軽にできることを用意しておくといいですよ。

2.のストレスの器を大きくするとは、ストレスに影響されづらい力をつけることです。ストレス耐性をつけるとも言います。

ストレスの器とは、どのくらいのストレスに耐えられるかの容量のことです。
このストレスの器の大きさが人によって違います。大きいストレスの器の人もいれば小さいストレスの人もいます。

ペットボトルに例えると、Aさんは500ml、Bさんは2Lのストレスの器を持っているとします。
そこに600mlのストレスがかかったとします。そうすると、Aさんの500mlのストレスの器はあふれてしまいますが、Bさんの2Lのストレスの器は、ちょっとたまってきたけどまだ大丈夫となるのです。

Aさんのようにストレスの器があふれてしまうと、子どもだったら不登校、大人だったらうつ病を発症してしまうかもしれません。

このストレスの器は、その人が耐えられるギリギリに近いストレスをかけていくことによって、大きくしていくことができます。もちろんあふれてしまってはいけません。どこまでの負荷をかけてよいのかということについては、専門の心理カウンセラーにご相談してみて下さいね。

ここでのポイントは、物理的ストレスはかけても良いのですが、精神的ストレスはかけてはいけないということです。

不登校の子どもであれば、精神的に安らげるように、『子どものことを愛しているよ』『どんなあなたでもいいんだよ』という表現があることが前提で、物理的負荷(ストレス)をかけていくこと=通常学校に通っていた時にできていた生活にもどしていくのです。

物理的ストレスの例

・早寝早起きをする
・学校に行く
・校門にタッチする
・勉強する
・運動をする

また、1.のストレスがたまる前に処理するデメリットとして、2.でお話ししたストレスに耐える器が小さくなっていくことがあります。ストレスをためすぎるのもよくありませんが、たまる前に処理するストレス解消ばかりをするのはよくありません。ある程度のストレスに対応できるようにストレスの器を大きくしておくこと=ストレス耐性をつけることも現代社会を生きていく上でとても大切なことです。

そして、3.のストレス自体を感じないようにするとは、先ほどストレスとは【変化】とお伝えしましたが、この変化を断つということではありません。現代社会はストレスから逃れることはできないのです。

ストレスとは【観念】から生まれます。観念とは主観的なものごとのとらえ方・価値観です。

あなたの観念を変えることによって、ストレスが生じないようにするのです。

例えば、不登校の子どもの例だと、学校に行けない理由を聞くと

「先生がこわいから」

と答えることがあります。でも、クラスに30人子どもがいたとして、少なくとも半数くらいの子どもが不登校になっているのだったら先生がこわいというのもうなずけますが、不登校になっているのはその子だけだとしたら、その子が持っている観念が原因とも考えられるのです。

同じ出来事が起こってもCさんにとってはストレスになることもあればDさんにとってストレスにならないこともあるのは、観念つまり、主観的なものごとのとらえ方の違いからきているのです。
観念を変えることで、例えばストレスの器に50のストレスが入ってきたときに、入る時点でほぼ0に近い状態に無力化できるということです。

現代社会はストレスから逃れることはできません。ストレスへの対応スキルを身につけて、ストレスを楽しむようにしていきましょう。

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