こんにちは!
不登校カウンセリングセンターの黒瀧素子(くろたきもとこ)です。
「早く宿題やちゃって!」
「速くやることやっちゃって!」
「野菜も食べなさい!」
「熱はかって!検温ノートに書いて!体温計片づけて!」
これらの言葉、最近何回言ったことか・・・
はっ、失礼いたしました。
子育て中のあなたは、上記のように子どもにガミガミ言ってしまっていませんか?
本当は言いたくない。
けど、言わずにはいられない。
言ったら余計やらなくなることはわかっているのに・・・
こんなことを子どもにガミガミ言ってしまうのにはこんな理由からなんです。
子どもにガミガミ言ってしまうときは、イライラしたり怒りの感情がわいているときです。
そして、そのイライラや怒りの感情はどうしてわいてくるのか、というと、
それは、親の「こうあるべき」というマイルールが冒されるからなのです。
つまり、『自分のルールを冒されたくない、守りたい』という動物的な自己防衛本能からイライラしたり怒ってしまったりしてガミガミ言ってしまうのです。
親が日常的に口うるさくガミガミ言ってばかりいると、子どもは親の言うことに聞く耳を持たなくなることがあります。
子どもから言い返されたり、”親は何もわかってくれない”、とあきらめてしまった子どもは、親に話をしなくなってしまい、親子関係の悪化といううことも考えられます。
そして、自分の頭で考えようとしない指示待ち人間になってしまったり、
自分の言葉で話そうとする意欲が育たなかったり、
自分の短所にばかり目がいくようになって、自己肯定感が下がってしまったりと、
デメリットがたくさんあります。
不登校などの問題につながることも考えられます。
ガミガミ言わないようにするためにはどうしたらいいのでしょう?
子どもにガミガミ言ってしまうときは、イライラしたり怒りの感情がわいているときです。
まずは、親自身が『あ、自分は今、イライラしてるな』『私は怒りを感じているんだな』と、自分の感情に気づけることが大切です。
感情が動いていることに気づいたら、
その感情はどんなマイルールから来ているのかを考えてみましょう。
そのマイルールに気づくことができたらしめたものです。
そのマイルールって、本当に正しいの?と見直してみましょう。
見直しポイントは子どもが幸せに育つことができるかどうかです。
このマイルールのことを観念と言います。
観念とは主観的なものごとのとらえ方のこと。
あなたはどんなマイルール・観念を持っていますか?
そのマイルール・観念は、あなたがそしてあなたの子どもが幸せになるものですか?
幸せにならないマイルール・観念だったら、どんなふうに書き換えればいいでしょうか
つい、ガミガミ怒ってしまうとお悩みの親のあなたは、最近のガミガミ言ってしまったことを振り返ってみて下さい。そして、それはどんなマイルールから生まれているのか?そのマイルールは幸せになるものなのか?幸せにならないものだったら、幸せになるマイルールを考えて書き換えてみましょう。
例:子どもが宿題をなかなかはじめないで漫画を読んでいるので、
つい、「早く宿題をやってしまいなさい!」と怒鳴ってしまう。
マイルール:宿題は先にやってしまうものだ。そうすると親が何度も注意しなくて済む。何度も同じことを言うのは大変だし損していると感じる。
上記のマイルールを持っていて子どもは幸せに育つか?:子どもが怒鳴られて育ってはデメリットが大きく幸せにつながらないことが多い
マイルールを書き換える:宿題をはじめるのは子どものペースがある。何度も同じことを言わなくて済むようなルールを子どもと一緒に決めればよい
といった具合です。
子どもも一人の人間として尊重することが大切です。
すぐには変わらないかもしれません。
実践するには難しいこともあります。
私も、こういうことを言うのはよくないなどの知識はあっても、
無意識にガミガミ言ってしまったり、体調の波に逆らえずについ怒って言ってしまったりすることもあります。
そんなときは、未来を考えてみて下さい。
今のマイルールのままだと、どんな未来が考えられるのか?
書き換えると、どんな未来になることが考えられるのか?
話し方は練習が必要です。
急には変われない、どうしても変われないこともあるでしょう。
あきらめないことです。
ゆっくりでもいいんです。
変わるスピードは人それぞれ。
親自身もありのままの自分を受け入れて、自分のことを愛してくださいね。
自分自身を愛している分だけ、他者を愛することができるのです。
あなたの幸せになれる子育てを応援しています。