こんにちは。不登校カウンセリングセンターの水野幸子です。
不登校のお子さんの親御さんは、「成功」と「失敗」と聞くと、どんなイメージが浮かびますか?
成功には、目的を成し遂げる。という良いイメージ、
失敗には、目的を成し遂げることができなかった。という悪いイメージ
を持っていますか。
それとも、
失敗は成功の母と言いうので、失敗にも良いイメージを持っていますか。
どちらも浮かんでいるのではないかと思います。
では、不登校のお子さんは、どのようにイメージをしていると思いますか。
不登校のお子さんは、
・自分に自信をなくしています。
・自分のことを否定しています。
・自分の居場所が無いと感じています。
・自分はいないほうがいいのではないか、と考えています。
不登校のお子さんは、どうしても考え方がネガティブになってしまうのです。
ですので、成功はいいこと。失敗は悪いこと。とイメージしやすいです。
本当に、失敗はいけないことなのでしょうか。
先にお伝えしましたが、不登校の親御さんは、失敗は成功の母という言葉も、浮かんできたと思います。
そうです、失敗をしないと、これはできない、このやり方はうまくいかない、ということを知ることができません。
失敗をするから、成功に一歩近づくのです。
失敗は、成功するための大切な経験です。
不登校のお子さんが、よちよち歩きをし出した頃、よく転びましたよね。
不登校のお子さんは、生まれてから沢山の失敗を重ねて、できなかったことができる(成功)ようになってきました。
不登校という現状は、お子さん本人はもちろんのこと、親御さんにとっても辛い経験です。
ですが、その辛さを経験していることは、お子さんにも親御さんにも貴重な経験になるのです。
想像してみましょう。
この辛さを乗り越えたお子さんが、将来どんな大人になるのかな。
この経験を、お子さんが結婚して子どもが生まれたときに、どのように伝えるのかな。
お子さんに孫ができたとき、孫にどんな話をするのかな。
今はまだ、貴重な経験と考えるだけの余裕はないかもしれません。
このように考えを転換すると、親御さんの心に余裕ができます。
心に余裕ができると、親御さんの雰囲気が柔らかくなります。
その雰囲気はお子さんに伝わります。
不登校のお子さんにも余裕がうまれるのですね。
お子さんの心に余裕ができてくると、元気も出てきます。
親御さんと不登校のお子さんの心に余裕ができるように、視点を変えてみましょう。