心理カウンセラーのブログ

小学生が不登校になる理由の愛着障害(愛着形成不全)とは

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こんにちは!
不登校カウンセリングセンターの黒瀧素子(くろたきもとこ)です。

不登校もしくは不登校傾向や登校しぶりの子どもがいる親のあなたは、
小学生の子どもが不登校になる原因をご存じですか?

先日のブログでもお伝えしましたが、
小学生の不登校になる主な理由は、
愛着障害(愛着形成不全)です。

参照:不登校の原因はなに?時期別にご紹介します

愛着形成とは、子どもが特定の他者に対して持つ情緒的な心の絆・心理的な結びつきのことです。

愛着形成には生まれてから高校生くらいまでの段階があるのですが、
最初の基本となる段階が赤ちゃんで生まれてから親を認識する過程です。この愛着形成の最初の段階は下記の4段階に分かれています。

第1段階

生まれたときから8~12週頃まで続く。誰に対してもニコッと笑う。

第2段階

生後6か月頃まで続く。親以外の人が抱っこすると泣くなど、親に対する見わけがつくようになる。親がいないから泣くという行動はまだ見られない。

第3段階

親(愛着を形成した人)がちょっと離れただけで泣いたり、トイレの中までついて来たりと、後追いが見られる。愛着を形成した人と見知らぬ人を区別して、見知らぬ人に対して不安な気持ちになる人見知りもこの時期に見られる。例えば、母親がちょっと買い物に行くときに祖母に預けてられて泣くときなど。生後2~3歳頃まで続く。

第4段階

すぐ帰ってくるとは言わなくても、親 (愛着を形成した人) が離れて出かけて行っても帰ってくるんだと認識できる時期。愛着を形成した人がいなくても情緒的な安定を保てるようになる。

愛着形成は、この4段階があるのですが、この4段階の終わりを年長までに終わらせておく必要があります。
年長までに終わっていないと、小学校に入って登校しぶりや母子登校という状態になることもあり、小学生の不登校につながる可能性があるのです。

4段階がなかなか終わらないという場合には、発達障害を伴っていることも考えられます。

小学生の不登校では、は愛着形成のトレーニングをすることが重要になってきます。

愛着の形成は、心の発達の基盤となっています。親子関係の基本であり、その後の人間関係の基本となります。親と愛着がきちんと形成されないと、その後他者と新たな愛着の形成が苦手になってしまうおそれがあるのです。

愛着形成で一番大切なことは、無条件の愛を伝えることです。


あなたは子どもに
「いい子でないといけない」とか「○○ができていないといけない」
などと条件をつけていませんか?

あなたは、子どもに無条件の愛を伝えていますか?


「どんなことがあっても、あなたのことが大好きだよ!」と、
子どもに対する無条件の愛を伝えて、子どもを安心させてあげることが大切です。

人見知りや後追いで子育てが大変と感じることがあるかもしれません。
そんなときは、子どもの『お母さん、大好き!』という気持ちの表れだととらえてみて下さい。
子どもからの愛に応えてあげてくださいね。

なかなか子どもに愛を伝えることが難しい・・・

そのように感じてしまう親御さんもいらっしゃるかもしれません。
親自身が愛情をきちんと感じられずに育ったと感じている部分があると、
どのようにしたらいいのかわからないと悩んでしまうこともあるかもしれません。

そのような場合、不登校専門のカウンセラーなど専門家に相談することも大切なことですよ。

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