こんにちは。不登校カウンセリングセンター、水野幸子です。
気持ちがよいと思っていた気候が、ちょっと寒いなという季節になってきましたね。
不登校のお子さん、いきしぶりのお子さんの親御さんは、常にストレスを感じていると思います。
不登校、いきしぶりのお子さんの親御さんは、ストレスというと、どんなことを思い浮かべますか?
お子さんが学校に行かない。
お子さんが勉強しない。
お子さんが片付けをしない。
お子さんがゲームばかりしている。
不登校、いきしぶりのお子さんの親御さんにとっては、このようなお子さんの行動すべてが、ストレスになっているかもしれないですね。
では、お子さんの次の行動に対してはどうでしょうか。
お子さんが学校に行く。友達といる方が楽しい。家にはいたくないと言って帰ってこない。
お子さんが机にかじりついて、何時間も勉強をしている。
お子さんが神経質なくらい、家中を大掃除し始める。
お子さんが難しそうな本を読み出した。
不登校、いきしぶりのお子さんの親御さんは、ストレスに感じますか?感じませんか?
嬉しい反面、極端すぎて、お子さんのことが心配になりますよね。
ストレスとは、変化のことを指します。
ですので、悪いことだけではなく、良いことも、変化であればストレスになるのです。
分かりやすい例えだと、
降格、離婚、別居も
昇進、結婚、新居への引っ越し
も、変化なので、ストレスになるのです。
ストレス(変化)に耐える力のことを、ストレス耐性と言います。
不登校、いきしぶりのお子さんは、ストレス耐性が低い場合が多いです。
例え話しをしてみますね。
例1:授業中に、間違えた答えを発表して、みんなに笑われました。
A君は、一緒に笑って、間違えちゃった~。とケロっとしています。
B君は、みんなの前で恥をかいてしまった、と落ちこんでしまいました。
A君とB君、どちらがストレス耐性が弱いですか?
B君ですよね。
例2:廊下でたまたま友達とぶつかりました。
A君は、ぶつかちゃったね、ごめんね。と言葉を交わして忘れてしまう。
B君は、ごめんね。いいよ。という会話をしても、わざとぶつかってきたんじゃないかと、色々考えてしまう。
A君とB君、どちらがストレス耐性が弱いですか?
B君ですよね。
A君とB君では、学校で同じように生活をしていても、疲れ度合いが違うことが分かるでしょうか。
ストレス耐性をゲームでいう防御力と思ってください。
事柄が起きるとマイナス10点。
事柄に対して、落ち込んだり考え込んだりしたときは、さらにマイナス10点とします。
A君は、例1、例2とも事柄に対するマイナス10点づつで、合計マイナス20点です。
B君は、例1、例2とも落ち込んだり、考えたりしたので、マイナス20点づつで、合計マイナス40点。
2人が持っている防御力は50点です。
A君の防御力は50点ー20点=30点。
B君の防御力は50点ー40点=10点。
A君は、もう一度事柄が起きて、落ち込んだとしても、10点残ります。
B君は、もう一度事柄が起きると、0点になってしまいます。
B君は、学校に行きたくない。行けない。という状況になってしまうのですね。
ストレスに耐える力はとても大切ということが、分かっていただけたでしょうか。
では、ストレス耐性はどのように上げていけばいいでしょうか。
実は、学校に行くことで、お子さんはストレス耐性を上げていました。
学校に行くということは、自分の好きなように時間を使えないですよね。
不得意な科目でも、先生の言っていることが、全くわからなくても、席に着いて授業を聞いている。
保育園・幼稚園、小学校、中学校、高校と、気の合う子、合わない子がいる中で、友達との関わり方を学んでいます。
こういったことが、知らず知らずにストレス耐性を上げることになっているのです。
不登校のお子さんが、お家でお子さんの思うように、好きなことをしているとすると、それは、ストレス耐性を低くしていることになります。
ボールは、毎日使っていれば、空気が少なくなってきたことが分かりますね。
空気を入れて、楽しく遊び続けることができます。
ずっとしまっていたボールで、遊ぼうとすると、空気がなくてベコベコになっていた、とうい経験があるのではないでしょうか。
ストレス耐性も、ストレスを受けずにいると、どんどん絞んでしまいます。
不登校のお子さんが、お家で何の制限もなく、好きなことをしているのなら、生活リズムを整えるなど、工夫をすることが大切です。
ただ、防御率が0点になったばかりのお子さんに、ストレス耐性をあげようと、負荷を掛けすぎることは逆効果になります。
スモールステップで負荷を掛けていくこと。
不登校の6段階にあった対応が大切です。
どのように対応したらよいか分からない時は、不登校カウンセリングセンターの心理カウンセラーが、いつでもあなたに寄り添います。
頼れる場所があるということを、覚えておいてくださいね。
さぁ、空を見上げて、伸びをしてみましょう。
不登校カウンセリングセンター 水野幸子でした。