こんにちは、
不登校カウンセリングセンターの真鍋良得です。
不登校の悩みを抱える親御さんにとって、日々の生活は心配と混乱の連続かもしれません。学校に行けない子どもをどうサポートすればよいのか。
何が正解なのかわからず、親として無力感に苛まれることもあるでしょう。
この記事では、不登校の問題に直面したときに親がどのように行動し、子どもと共に進む道を作るか、そのヒントをお伝えします。
1. 子どもの「今の気持ち」に寄り添う
不登校にはさまざまな理由があります。学校での人間関係、学業のプレッシャー、自分自身への不安など、一人ひとり異なる背景があります。
親として大切なのは、「なぜ行かないの?」と問い詰めるのではなく、「どう感じているの?」 と子どもの内面に耳を傾けることです。
- 子どもが言葉にしにくい感情を、親が理解しようとする姿勢を見せることが大切です。
- 無理に答えを引き出そうとせず、「話したいときに話してね」と安心感を与えましょう。
2. 学校に行くことだけが「正解」ではない
不登校が続くと、「早く学校に行かせないと」と焦る気持ちが生まれます。
しかし、学校に通うことだけが唯一の道ではありません。
- フリースクールや通信制学校など、多様な選択肢があることを知りましょう。
- 家で過ごす中で、子どもの興味や好きなことを見つけ、それを成長の糧にする方法を考えることもできます。
学校に行かない時間は、社会や子ども自身にとって意味のある学びの機会となり得るのです。
3. 親も「自分のケア」を忘れない
親が疲れ果ててしまうと、子どもへのサポートもうまくいきません。
不登校という問題を抱える親御さんが、自分自身を大切にすることもとても重要です。
- 同じ悩みを持つ親同士で話し合う場(親の会など)に参加する。
- カウンセリングを受ける。
- 自分自身がリフレッシュできる時間をつくる。
親が心の余裕を持つことで、子どもへの関わり方もより柔軟になれます。
4. 専門家や第三者の力を借りる
不登校の解決には、学校の先生やカウンセラー、心理士などの専門家の力を借りることも選択肢です。
客観的な視点を取り入れることで、親と子どもだけでは気づけなかった解決策が見つかることがあります。
- 学校の相談窓口を利用する。
- 教育委員会や地域の支援センターに相談する。
- 家庭訪問型支援を行う団体に連絡する。
親と子どもが孤立せず、多方面から支えを受けられる環境を整えましょう。
5. 子どもの成長を信じる
どんなに状況が厳しくても、子どもは自分のペースで成長しています。
目に見える変化がなくても、親が子どもの力を信じ、見守ることが大切です。
「今は学校に行けないけれど、それでも大丈夫」と安心感を持たせることで、子ども自身が未来に向かって一歩踏み出す力を育むことができます。
最後に
不登校は親子にとって試練のように感じられるかもしれませんが、同時に「共に進む道」を築くきっかけでもあります。
一人で抱え込まず、周囲の助けを借りながら、子どもの可能性を信じて歩んでいきましょう。不登校は決して「終わり」ではなく、新しい道の「始まり」です。