
不登校の子が安心できる家庭づくりは “親の表情” からはじまる
こんにちは、
不登校カウンセリングセンターの真鍋良得(りょうえ)です。
不登校の相談を受けていると、
「どう声をかければいいですか?」
「どんな言葉で励ませばいいですか?」
と、親御さんが “言葉” に悩んでいる場面によく出会います。
もちろん、言葉がけは大切です。
ですが、実はそれ以上に
お子さんの心に強く届いているものがある
としたら、どうでしょうか?
それは——
親御さんの “表情” です。
子どもは言葉よりも「表情」で世界を感じている
不登校の子どもたちは、
とても繊細で、感受性が豊かです。
親御さんが少し眉間に力を入れていたり、
ぼんやりと疲れた表情をしていたりすると、
それを“自分のせいかもしれない”と受け取ってしまうことがあります。
本当は関係がないのに——。
「お母さん(お父さん)を困らせているのかな」
「自分のせいで不快にさせているのかな」
そんなふうに思い込んでしまい、
人と関わること自体が怖くなり、
学校へ向かう気力がますます削られていきます。
これは、親御さんが悪いわけではありません。
子どもが“表情から世界を読み取る力”に長けているだけ。
そして、不登校の時期は特に、その力が鋭くなっているのです。
笑顔を心がけるだけで、子どもは安心する
「いつも笑顔でいましょう」と言われたら、
それは大変すぎますよね。
でも、
“少し意識して穏やかな表情でいる”
これなら、できそうではありませんか?
あるお母さんは、
意識して毎日、子どもの前でやわらかい笑顔をキープするようにした結果、
1ヶ月ほどでお子さんの表情が明るくなり、
再び学校へ行けるようになりました。
もちろん、笑顔だけで魔法のように全てが解決するわけではありません。
ですが、笑顔が 安心のスイッチ になるのは確かです。
なぜなら、子どもは
「大丈夫だよ」
という言葉より、
「大丈夫だよ」という顔 を信じるからです。
親の“真顔”は自分では気づきにくい
実は、多くの親御さんが
子どもと接する時に「真顔」になっています。
真顔とは、一般的にいう真剣な表情という意味ではなく、眉間にシワをよせた不快な表情という意味として、不登校の子は感じています。
でもそれを子どもが見ると、
・不安そう
・怒っているように見える
・つまらなそう
と感じてしまうこともあります。
表情は癖なので、自分ではまず気づくことができません。
だからこそ、
少しだけ意識して“表情をゆるめる”ことが大切なのです。
なぜ親は真顔になりやすいのか?
不登校の親御さんは、
自分自身も子どもの頃に「安心できる笑顔」に触れる機会が少なかった…
そんな背景をお持ちの方も少なくありません。
親からされてきた関わり方は、
良くも悪くも次の世代へ引き継がれます。
気づかないうちに、
自分が受けてきた“緊張感のある雰囲気”を
そのまま家庭で再現してしまっていることもあります。
でも、その連鎖は——
あなたの笑顔で止めることができます。
あたたかい笑顔が、親子関係をやり直す一歩になる
子どもが不登校になっている時には、
「何をしても響かない…」
「どう声をかけても動いてくれない…」
と感じてしまうことがあるかもしれません。
でも、
子どもが求めているのは、
複雑なアドバイスではなく、
“安心できる空気” です。
安心できる空気は、
あなたの穏やかな表情からつくられます。
毎日ニコニコしている必要はありません。
完璧じゃなくていいんです。
ただ、
子どもが顔を上げた時、そこにやさしい表情があること。
それだけで十分です。
今日からできる、かんたんな一歩
- 深呼吸してから子どもに向き合う
- 「おかえり」と言うときだけ笑顔を意識してみる
- 頬を軽くほぐして、力を抜く
- 子どもの前で“安心の空気”をつくるつもりで表情を整える
小さなことに見えて、
これが大きな変化を生みます。
最後に:あなたの笑顔は、子どもの未来を変える力がある
不登校は、親のせいでも、子どものせいでもありません。
ただ今、心が疲れているだけです。
だからこそ、
子どもが一番安心できる「家」で、
あなたのやさしい笑顔が必要なのです。
どうか、自分を責めないでください。
そして、無理のない範囲で、ゆっくり笑顔を取り戻していきましょう。
その笑顔が、
お子さんにとって
「もう一度、外の世界とつながってみようかな」
と思える力になります。
あなたの笑顔が、
今日も小さな一歩をつくります。
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