不登校カウンセリングセンターの西浦まゆみです。
不登校の子どもを持つ嫌のあなたは「愛着形成」という言葉を知っていますか?
愛着形成とは、
精神科医のジョン・ボウルビィが著書「愛着行動」の中で書かれた考え方で、
端的にいうと「子どもが不安な時に親や身近にいる信頼できる人に
くっつき安心しようとする行動」のことです。
この愛着形成が何らか事情で子どもと療育者(親)との間で形成させずに、
子どもの情緒や対人関係に問題が生じることを愛着形成不全といいます。
小学生の不登校の場合
この愛着形成不全が原因で不登校になることが多いです。
「愛着形成不全」があると、
子どもは自己受容感が低く、自分の居場所がないと感じてしまいます。
その為に、子どもは孤独感を感じてしまい、自分も他者も信頼できずにいます。
「愛着形成不全」の主な原因は
・母親を代表とする療育者と子どもが離婚や何らかの理由により離れていること
・療育者も同じように愛着形成不全のために、愛着形成の仕方が分からないこと
・療育者と子どもとの価値観の違いにより、
療育者の愛情が伝わらずに愛着形成不全になっていること
です。
不登校の子どもを持つ親のあなたの中には自分の愛情が足りないのかしら?と
思われている方もいるかもしれませんね。
または、不登校の子どもを持つ親のあなた自身も親の愛情を感じたことが少なく、
どう愛情を伝えれば良いのかわからない方もいるのではないでしょうか?
人は自分の価値観で物事を見ています。
不登校の子どもを持つ親のあなたがわが子に愛情を持って接していても、
不登校のわが子の価値観によっては愛情に感じていないことも多いものです。
不登校のわが子を思って
「これをしなさい」「あれをしなさい」と親のあなたが言っていても、
不登校のわが子からしたら、自分のことが嫌だから親の価値観を押し付けていると
捉えられていることもあります。
なので、まずは不登校のわが子の話を否定しないで肯定的に聞くことですね。
そして、不登校のわが子の存在を肯定的に捉えた話し方をして
親のあなたの愛情を表現することです。
「学校に行けなくても、あなたを大切に思っているよ」
「あなたがいることが大切なのよ」
「学校に行けなくて、辛い気持ちでいるのね」・・・など
不登校の子どもを持つ親のあなたが言葉に出して伝えていくことです。
試してくださいね。