こんにちは!
不登校カウンセリングセンターの黒瀧素子(くろたきもとこ)です。
今回のお話は、わが子が不登校の状態であったり、登校しぶりをしている状態であったりする親御さんにとっても、とても大切な内容になります。
子育て中のあなたは、子どもが大きくなるにつれて、”正しいことや正しくないこと””ルールや社会の決まりごと”などを子どもに教えることがあると思います。
そのときに、
・ただ、「これが正しいんだ」と教えるだけで本当に良いのだろうか?
・もっと子どものためになる教え方があるのではないだろうか?
・どのように教えるのが良いのだろう?
・自分が教えられてきた方法では、良くない気がする
・子どもが自立するように育てていきたいけど、どのように教えたらよいのだろう?
などと思うことはありませんか?
子育て中の親であるあなたは、あなたの世代にもよると思いますが、
「正しい答えはこうだ」
「世の中の常識に従うのが良いのだ」
「大人の言っていることは正しい」
などと、”ものごとには正解がある”ことが当たり前のように教えられて育ってきた方もいらっしゃるかもしれませんね。
自我が身につく前、大体小学生くらいまでは、親に教えられたことをはじめ、兄弟や先生、友だちに影響をうけて、強力な観念を身につけていきます。観念とは主観的なものごとのとらえ方のことです。自我という防御がないために、疑うことなく観念という主観的な価値基準を深く身につけてしまうのです。
身についた観念が、子ども自身を幸せにする観念だったらまだ良いのですが、子ども自身を幸せにしない観念であった場合、子どもが生きていく上で苦労する生き方につながっていくこともあるので注意が必要です。
子ども自身が自分を幸せにしない観念を身につけないようにするためにはどうしたらよいのでしょうか?
子ども自身が自分を幸せにしない観念を身につけないようにするためには、
子どもに、自分で考えさせること
がとても大切になってきます。
観念というのは、親が言ったことからも身につくものだし、
親が直接子どもに言ったことではなくても勝手に身につけてしまうものなのです。
例えば、電車の中で騒いでいる子どもに「電車の中では走ってはいけない」ということを伝えるときは、
電車の中では騒いでも良いのか、騒がない方が良いのか?いろいろな人の視点で一緒に考えてみます。
例えば、
・電車の中で騒いでいる自分の視点
・電車の中の自分の家族の視点
・電車の中にいる他のお客さんの視点
・鉄道会社の人の視点
それぞれの人はどのように考えるのかを子どもに考えさせてみます。
すると、子ども自身が観念を自分で決めるという判断をします。そして、子ども本人が観念を柔軟に変えるということを覚えていくようになっていきます。
絶対に正しいことや良いことだとしても、
「こうすべきだよ。でもそうじゃないと思っている人にはこのような考え方もあるよね。でも、お父さんとお母さんとしてはこう思うんだよ」
という感じで伝えることで、どちらのとらえ方もさし示しています。そして、どの考え方が良いのかをお子さんに選ばせるようにしていくのです。
もちろん、選ばせてはいけないような観念もあります。
選ばせると言いながら、絶対に正しい方に持っていかないといけない場合もあります。
観念の意味を伝えることが大切なのです。
子どもに、自分の頭で考えさせていくということ、つまり自由度を与えていくということは、責任も与えていかなくてはいけません。
自由と責任はセットなのです。
子どもはどのみち観念を身につけていきますが、本当に正しい観念なのか、自分にとっては必要な観念なのか、ということを確認することが大切です。
これからの時代は特に、自分の頭で考えていくことがとても大切な世の中になっていきます。
子どもが自分で幸せに生きていく力を身につけることができるように、自分の頭で考えさせることをしていきましょう。そして、子ども自身、自分で観念を選んでいくこと、観念を柔軟にしていくことができるような関わりができるようにしていきましょう。
あなたもあなたのお子さんも幸せになる子育てをしていきましょう。
あなたの幸せになる子育てを応援しています。
心理カウンセラーの黒瀧素子でした。