心理カウンセラーのブログ

観念をねじ伏せる?

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こんにちは。不登校カウンセリングセンターの阿部由香里です。

あなたは、不登校のお子さんがいつもネガティブなことが口癖になっているとき。それが気がかりなことはありませんか?

ささいなできごとで、イライラして文句を言ったり、人の悪い噂話をしてバカにしていたり。そんなことを聞かされて、あなたは嫌な気持ちを持ったとします。そんな時、あなたの率直な気持ちであっても、反対意見を伝えると怒らせてしまうでしょう。または、全く聞く耳をもってくれないということがありますよね。
お子さんが感情的になっているときは、相手から否定されていると思うとさらに腹を立てたり、とても素直に人の意見など受け入れることができません。あなたはそんな時、どうしますか?


口癖になるということは、不登校のお子さんの頭の中でそれが繰り返されるほど、その思い込みが観念として強化されているということです。観念とは、自分独自の主観的な判断基準で、「こうでなければならない」のような思い込みです。

嫌なものを見て、それが気になるということもあるでしょう。気になること、許せないことは、自分の中に「そうであってはいけない、そんなものを許せない」という自分自身の投影を見ているのですね。

自分を縛る観念を持つことは、苦しみや恐怖によって動けなくなります。そして恐怖心を持つと、外の世界に飛び出す気力を奪ってしまいます。

不登校のお子さんが持っているネガティブな観念に気づいたあなたは、「そんなことを考えていては、あなたは幸せになれない」と思います。だからといって、お子さんの観念をねじ伏せることはできませんよね。

できるだけ、どんな自分に成りたいのか、それに近づけることを考えることが大事です。

冷静になって、今の「そんな自分」を認められるようになってから話すことをおすすめします。「そんな自分」を客観的に見れるようになると、自然に受け入れることができます。



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