こんにちは、不登校カウンセリングセンター水野幸子です。
残暑がまだありますが、日が短くなってきましたね。
太陽が好きな私は、この頃は物悲しくなることが多かったです。
今も、日が短くなってしまった、と気分がちょっと沈みますが、月を眺めたい、という楽しみもあります。
昨年までは、日が短くなってしまった。悲しい。落ち込む。という状況でした。
でも、それを違う視点でとらえると、
月が出てくるのが楽しみ。月を眺めたい。という気持ちになっていたのです。
不登校のお子さんの親御さんの気持ちは、どんな状態ですか?
・不登校はいけない
・学校には通わなければならない
・なぜ、うちの子が
・将来が不安
・どうしたらいいの
親御さん自身が、ご自分でご自分を励まして、前向きになる日もあれば、どっと落ち込む日もあると思います。
なぜ、そんなに親御さん自身を励ましているのでしょうか?
それは、不登校に対して、よくないという感情があるからですよね。
そこで今回は、不登校の子どもの母であった私が感じた、不登校になったからこそ見えてきたことをお伝えします。
学校に行かないという選択を自分でしている
不登校の人数は、年々増加しています。それでも、当たり前に学校に行っている子のほうが多いです。
その中で、学校に行かないとうい選択は、それなりに勇気にいることだと思います。
子どもは子どもなりに考えて、自分の身を守る道を選んだのです。
学校に行く必要ってなんだろうと考える
嫌がる子どもを無理に学校に行かせることはしていませんでした。
それでも、ずっと家にいることもよくないと考え、学校以外の方法で息子に合っていることはないのか考えました。
学校に行くことは、社会に出たときに自立して生きていくための準備なのだと認識しました。
先生と接することが増えた
相談をしていく中で、担任以外の先生とも信頼関係ができました。
不登校にならなければ知ることがなかった、先生の働き方を知りました。
気にかけてくれる友達がいた
同じ学区のママ友にすぐに相談することはできませんでした。
私の知らないところで、来ていないらしいという話が広がっていたようで、大丈夫?と声を掛けられました。声を掛けてきたママ友も、すごく勇気が必要だったと思います。
うちも不登校だったんだよ、私が不登校経験者だよ、うちの子もさ今行きたがらないんだよとか、体験談を話してくれる友達もいました。
子どもの心の声が聞けた
私は子どもの気持ちを尊重した子育てをしていると自負していましたが、子どもにとっては違っていたようで、「結局、僕の意見は通らない!!!」と怒鳴ったことがありました。
子どもの気持ちと親の気持ちの折り合い地点について、考えるきっかけになりました。
当たり前に思っていたことが当たり前ではないと知った
学校に行くのは当たり前。元気でいるのは当たり前。と思っていましたが、そうではないと思い知らされました。生きていてくれてありがとう、という気持ちが今まで以上に強くなりました。
自分自身のことを見つめる
親子で苦しんでいる状況を打破したいと思い、自分のことを見つめなおそうと思うきっかけになりました。息子の不登校がなければ、私はこうしてブログを書いていることもありませんでした。
這い上がれる力がある
学校に行くことが当たり前のレールとすると、息子はそのレールから外れたことになります。
息子は息子なりに考えて踏ん張って、学校に行くことができるようになりました。
落ち込んでも這い上がるとう体験をできたことは、いいことだと思いました。
不登校の経験をどう生かしていくのか
誰でも色々な経験をしていきますが、不登校の経験は大きな経験だと思います。
不登校の時に考えていたこと、感じていたことをこれからの人生にどうやって生かしていくのか。
それを見ていくことが楽しみです。
感謝
息子が生まれてきてくれたこと、元気でいてくれていることに感謝です。
気にかけてくれていた方々に感謝です。
どれだけ多くの人に助けられて生きているのかに、気づかせてもらいました。
今回お話をさせていただいたことは、あくまでも私が感じたことです。
お子さんが不登校になって得たものを、考えてみませんか。
悪い事ばかりではないですよ。
視点、考え方をちょっと変えて、毎日をすごしてみませんか。
今、親御さんを苦しめている考えが、少しでも緩んで、親御さんが楽になることを願っています。