こんばんは、不登校カウンセリングセンターの神谷今日子です。
突然ですが、あなたは、断れない性格でしょうか?
あなたは、色々尽くしすぎて疲れてしまうことはありませんか?
以前、私は、こんなことがありました。
仕事をしている中で、本来は相手自身がやらなければいけない仕事を、「やってくれない?」と頼まれたことがありました。
「まぁ、一瞬の手間だし、いいか!」ということで、私がやりました。
すると、相手は、本来は自分でやらなければいけない仕事なのに、私がやる仕事だと思うようになり、頼むのが当たり前になってしまったのです。
このようなことが、あなたもありませんか?
そして、頼まれごとを断らずにやり続けて、疲弊してしまうことはありませんか?
実は、このケース、不登校の子どもと、その親の間でも起こることがよくあるのです。
不登校の子どもは、今、ストレスが溜まっているだろうから、頼みごとは、断らないでやってあげたい。
断ると機嫌が悪くなるから、やってあげないと。
と、何でも聞いているうちに、徐々にやってもらうのが当たり前になり、親御さん自身が、それで疲弊してしまうことが起きてくるのです。
ここで大切なのが、断らずに何でもやってあげるのが、本当の優しさなのか?よく考えることです。
あなたは、ずっとそれをやり続けることができますか?
また、やってあげるよりも、相手自身がそれをできるように導いていく方が、後々、相手のためになることはありませんか?
こう考えると、何でもやってあげることが、必ずしも優しさとは限りませんよね。
まず、あなたが、自分を犠牲にしてやっている場合、あなたはあなた自身に優しくできていないですよね。
「人に優しく」の「人」の中には、あなた自身が入っていることも忘れないでくださいね。
そして、相手が、自分で自分のことができるようにしていくのも大切ですよね。
今、8050問題などと言われていますが、長い目で見れば、「全部やってもらっていて自分は何もできない!」という状態になるより、「自分で自分のことができるようになっている!」という状態にしていく方が優しさと言えるかもしれません。
ということで、今日は、断らずに何でもやってあげるのが優しさなのか?というお話をさせていただきました。
実は、私自身も、かつて、これですごく悩んだことがあり、その度にトライ&エラーを繰り返してきました。
ですので、不登校の子どもを持つ親御さんには特に、このことを意識していただきたいと思い、今回、記事にしました。
自分も相手も同じくらい大切にし、子どもの自立を促していくことを忘れずにいてもらえればと思います。
ということで、今日は、心理カウンセラーの神谷今日子がお送りしました。