
どんな時でも「あなたの味方だよ」と伝えることが、
子どもの心を守る
こんにちは、
不登校カウンセリングセンターの真鍋良得です。
不登校の子どもを支えるとき、
いちばん大切なのは「どう声をかけるか」でも「何をさせるか」でもありません。
“この子は大丈夫” と心から信じ、どんな時も味方でい続けること。
その親の姿勢こそが、子どもの心にとっての“揺るがない土台”になります。
子どもが安心できる“関係の土台”とは?
子どもは、表情や言葉だけでなく、
親の「心のあり方」をとても敏感に感じ取っています。
たとえ優しい言葉をかけても、
親に不安や緊張があると、子どもにはその違和感が伝わってしまいます。
逆に、
「大丈夫、あなたはあなたのままでいいよ」
という確かな安心感を親が持っていると、
その温度は、子どもの心に静かに染み込んでいくのです。
安心の根っこが育つと、子どもは少しずつこう思えるようになります。
- どんな自分でも受けとめてもらえる
- 存在しているだけで価値がある
その感覚が、次の一歩を踏み出す力の源になります。
小さな“味方のサイン”が心をほどく
あるご家庭のことです。
思春期の娘さんは深い孤独を抱え、
母との会話は途切れ、
「どうせまた否定される」と心を閉ざしていました。
そんな状況でも、お母さんは一つの決心をしました。
「この子の味方でいることを、毎日の行動で示そう」
それは大げさなことではなく、
本当に小さな日常の積み重ねでした。
- 朝、優しい声で「おはよう」と伝える
- 駅まで送る時間をつくる
- 好きそうなお菓子をそっと置いておく
何かを正そうとするのではなく、
ただ「あなたを大切に思っているよ」というメッセージを
行動で伝え続けたのです。
すると、少しずつ娘さんの心はほぐれ、
やがてお母さんの言葉を受け取れるようになりました。
「生まれてきてくれてありがとう」
「お母さんは、いつでもあなたの味方だよ」
このメッセージは娘さんの中に深く届き、
長く抱えていた不安やこわばりが緩んでいきました。
気がつけば、娘さんは母のそばに甘えるようになり、
「安心したい」と自ら寄り添うほどに信頼関係が戻っていったのです。
親が“信じること”は、何より強いサポートになる
不登校の子どもは、
心の中でこんな不安を抱えていることがあります。
「このままの自分でいいのかな…」
「迷惑をかけてばかりじゃないかな…」
そんな時、
親が落ち着いた声で「大丈夫だよ」と言葉にしてあげるだけで、
子どもの背負っている重荷がふっと軽くなることがあります。
親が信じてくれるから、
子どもは自分を信じられるようになる。
親が味方でいてくれるから、
子どもは世界と向き合う勇気を取り戻す。
これは特別なスキルではなく、
どの家庭でも今日から始められます。
いま、がんばっているあなたへ
不登校は、親にとっても不安が大きいものです。
「どうしたらいいの?」と迷う日もありますよね。
でも、どうか忘れないでください。
あなたの存在そのものが、子どもの回復を支える力になります。
完璧でなくていい。
落ち込む日があってもいい。
それでも「どんな時もあなたの味方だよ」と信じて寄り添う姿勢こそ、
子どもにとって何より価値のある支援なのです。
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