心理カウンセラーのブログ

不登校の原因となるいじめ、トラウマ

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こんにちは。不登校カウンセリングセンターの阿部由香里です。

学校などでいじめを経験した人にとっては、その時の辛い感情がトラウマとなってしまうことがあります。

その嫌な経験などが引き金となり、不登校やひきこもりという行動に繋がる。その場所には近づけなくなる。どうしてこのような問題が起きるのでしょうか。

「いじめ」の定義として、「当該生徒が、一定の人間関係のある者から、心理的・物理的な攻撃を受けたことにより、精神的な苦痛を感じているもの」とあります。文部科学省「いじめの定義の変遷」引用

そもそも、「いじめ」を受けたと感じる当事者、そして加害者とされる側の意識が全くずれているケースが多くあります。

加害者とされる方は、「つっこみを入れて遊んだ」「コミュニケーションのつもり」という軽く遊んだつもりのものから、「間違いを指摘しただけ」「やり方を教えただけ」といった、良かれと思って伝えた意図のものもあります。悪気はなかった、当然のことを伝えたという意識です。

もちろん、集団で無視をした。物を隠す。相手の気持ちを考えずに執拗に責めるような場合は明らかに「いじめ」と言えましょう。(パターンA)

しかし実際には、微妙な嫌味が含まれている、表向きには加害者の「何もしていない」という言い訳が通ってしまうグレーゾーンのような「いじめ」もあり、そのような空気感にダメージを受けてしまう(パターンB)があります。

パターンAの場合は対処法として、明らかな「いじめ」なので学校側に通報、環境を変えてもらうことでその場の解決が期待できます。

パターンBの場合、加害者の明らかな行動ではなく、周りにはわからない程度の嫌味や態度だったりします。その場合は先生や親に伝えても理解してもらえかったり、被害者ということを自分で伝えることに難しさを感じたりします。環境を変えることができなければ、不登校になる可能性も出てきます。

どちらにしても、環境を変えるにはある程度の時間と行動力、学校側の協力が必要になり、そしてそれで必ずしも解決するとは限りません。

大切なのは、被害者であるあなたの受け止め方を、自分が楽になる方へ変えていくことです。

人はそれぞれの「観念」(=主観的な物事のとらえ方)という基準のフィルターを通して世界を観ています。フィルターの色によっては、世界は悲観的になったり、同じ出来事でも楽観的にもなります。

とらえ方がかわるとポジティブにもネガティブにも変わります。

つまり、自分を変えることができるのです。どんな状況でも、自分は変わることができるということを覚えていてくださいね。

詳しく変える方法は、あなたの状況に合わせてカウンセラーがお伝えします。まずは支援センターの無料カウンセリングにご相談ください。

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