心理士のブログ

不登校の子どもが家でリラックスできる方法

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~「安心」が子どもの心をほぐしていく~

こんにちは、
不登校カウンセリングセンターの真鍋良得です。

「うちの子、最近ずっと緊張してるみたい…」
「表情が固くて、何を考えているのかわからない」

不登校のお子さんを見ていて、そんなふうに感じることはありませんか?

学校に行けないことそのものよりも、
“行けない自分”を責めていたり、
“これからどうなるのか”という不安を抱えていたり――
子どもの心の中は、私たちが思っている以上に、日々がんばっているのかもしれません。

今日はそんなお子さんのために、
リラックスできる時間や環境をつくってあげるヒントをお届けします。

1. 安心できる「場所」を整える

まずは、子どもが安心して過ごせる場所があることが大切です。

それは「部屋」かもしれないし、「お母さんのそば」かもしれません。
大切なのは、「ここなら安心していていい」と子どもが感じられる場所であること。

✔ 無理に外に出そうとしない
✔ 無理に話させようとしない
✔ 静かに一緒にいるだけの時間もOK

「何もしない時間」が、心をほぐしてくれることもあります。

2. 身体をほぐすことから始めてみる

心がこわばっているとき、身体もガチガチになっていることが多いです。
そんなときは、身体からリラックスさせるアプローチも効果的です。

例えば…

✔ 好きな音楽を聴きながらストレッチ
✔ 一緒に深呼吸をする
✔ 肩や背中を軽くマッサージしてあげる(触れられるのが嫌でなければ)
✔ 足湯やお風呂でゆったりする時間を大切にする

「気持ちが整わないなら、まずは体から」
これ、とても大切な考え方です。

3. 「安心できる会話」を意識する

リラックスのために「会話」もとても大事。
でも、それは“何を話すか”よりも、“どんな気持ちで聴くか”がカギになります。

✔ 子どもが話し始めたら、途中で口をはさまない
✔ アドバイスをがまんして、ただ「うん、そうなんだ」と聞く
✔ 無理に会話を引き出そうとしない
✔ 「話さなくても、あなたのことを大事に思ってるよ」と伝える

「わかってくれようとしてる」
それだけで、子どもは安心できるんです。

4. 好きなことを思い出させてあげる

不登校の期間が長くなると、
「自分って何もできない」「好きなことなんてない」
そんなふうに感じてしまうことがあります。

でも、ふとしたきっかけで、
「またこれやってみたいな」
そんな気持ちが芽生えることもあるんです。

✔ 小さなころ好きだった遊びを一緒にやってみる
✔ 好きなキャラクターの話をしてみる
✔ 好きなYouTubeやマンガを一緒に観る

無理にやらせる必要はありません。
「そういえば、これ好きだったよね」と、そっと差し出すだけでOKです。

親もリラックスを

実は、子どもがリラックスできるかどうかは、親の状態にも大きく左右されます。

親が「なんとかしなきゃ」と力んでいると、
その緊張が子どもにも伝わってしまうんですね。

だからこそ、
あなた自身も「ちょっと一息」ついていいんです。

✔ 好きな本を読む
✔ 外を歩く
✔ 誰かに話を聴いてもらう

親がホッとする時間が、
子どもの心にも安心を届けてくれます。

おわりに

子どもがリラックスできるようになるには、時間がかかることもあります。
でも、リラックスできる時間や場所が増えていくことで、
少しずつ「自分を取り戻す力」が育っていきます。

焦らず、無理せず、
一緒に「今を大切に」過ごしていきましょう。

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