心理士のブログ

子どもの不登校に向き合うための心構え

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こんにちは、
不登校カウンセリングセンターの真鍋良得です。

「うちの子、学校に行けなくなってしまった…」
「どうしてこうなったの?」
「私は何をすればいいんだろう…」

子どもが不登校になったとき、親として感じる不安や戸惑いは計り知れません。
でもまずお伝えしたいのは、「あなたが悪いわけじゃない」ということ。
そして、「子どもはちゃんと今を生きている」ということです。

今回は、不登校の子どもに向き合うときに大切にしたい「親の心構え」についてお話しします。

1. 「なんとかしなきゃ」より「そばにいるよ」

親としては、「学校に行かせなきゃ」「このままだと将来が…」と焦ってしまうものです。
でも、子どもが一番欲しいのは「理解してくれる人の存在」です。

「どうして行けないの?」ではなく、
「今、どんな気持ちなの?」と寄り添うことが、何よりのサポート
になります。

「学校に行けない自分はダメなんだ」と思わせる言葉よりも、
「行かなくても、あなたはあなたのままで大丈夫」と伝えてあげましょう。

2. 親が安心していると、子どももホッとする

子どもはとても敏感です。
親の表情や言葉、雰囲気から「今の自分は迷惑をかけているのかも…」と感じてしまうことがあります。

だからこそ、親が深呼吸をして、自分の心を整えることがとても大切です。
たとえば、「今日は一緒にお昼ごはんをゆっくり食べられてうれしいな」
そんな日常の中の小さな“安心”が、子どもの心を少しずつ回復させていきます。

3. 「変わってほしい」と思う前に、「今の子を受け入れる」

「元気だったあの子に戻ってほしい」
そう願う気持ちは自然なことです。

でも、子どもは今、“がんばりすぎた心”を休めている途中なのかもしれません。
それは「成長が止まっている」のではなく、「新しい自分に生まれ変わる準備期間」なのです。

だからこそ、「今のままのあなたが大切だよ」と伝えることが、子どもにとっての大きな支えになります。

4. 「親が先に元気になること」が、いちばんの支え

もし今、あなた自身が疲れきっていたり、孤独を感じていたら、
無理に子どもを元気づけようとしなくても大丈夫。

まずはあなたが自分をいたわり、心を整えることからはじめてみてください。
親が穏やかでいられると、子どもも「大丈夫かも」と思えるようになります。

「今日はお天気がいいから少しだけ散歩してみよう」
「おいしいお茶をゆっくり飲もう」
そんな小さな“自分ケア”を大切にしてください。

親の愛は、子どもにちゃんと伝わっている

子どもが不登校になっても、親ができることはたくさんあります。
無理に引っ張るのではなく、隣で寄り添いながら待つこと。
それは、「信じているよ」と静かに伝える、深い愛の形です。

あなたのそのまなざしが、
いつか子どもが自分の力で歩き出す“エネルギー”になるはずです。

焦らず、比べず、信じて。
あなたとお子さんの時間が、やさしく回復へ向かっていきますように。

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