心理士のブログ

不登校 原因が一つとは限らない

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どうして学校に行けないのか分からない。

こんにちは、不登校カウンセリングセンターの水野幸子です。

お子さんが不登校になると、親御さんは原因は何?と思います。

・先生からイヤな思いをさせられたの
・クラスで何かあったの
・登校班で何かあったの
・クラブや部活で何かあったの

と、学校でのトラブルを考えますよね。

学校が楽しいところであれば、学校に行きたくないとは思わないからです。

今までも学校が大好き、という感じではなくても、行くものだとして行っていたのだから、急に行きたくないと思うのは、学校に原因があるからだと思います。

親御さんは、家庭でのお子さんを見ています。
学校でのお子さんは分かりません。

ですので、学校で何かあったのではないか、と考えるのは自然だと思います。

不登校のお子さんの親御さんは、これ!という原因が必ずあると考えがちです。
その原因を、お子さんはもちろん分かっていると思います。

ですが、不登校のお子さん自身が、原因が分からないと感じていることも多いのです。

不登校のお子さんの親御さんも、ご自身が身体がだるくて仕事を休みたい。ずっと眠っていたい、と感じることを経験したことがあるのではないでしょうか。

仕事を休みたい、ずっと眠っていたいという時は、風邪をひくなどの病気ではない場合、体力的なことよりも精神的にダメージを受けている時が多いと思いませんか?

精神的にダメージを受けている時は、大きな一撃でノックダウンされていますか?

それとも小さなパンチを受けているうちに、大きなダメージになっていましたか?

小さなダメージを、たいしたことないと放置をしておくと、塵も積もれば山となるで、大きなダメージになっていきます。

例えば、今日はなんだか寒気がするな、なんか頭が痛いな、と思った時にどのような対応をしますか?

・お風呂にゆっくり入り、さっさと眠る
・いつもとかわらない生活をする
・夜更かしをしてしまった

人によって、対応を色々だと思いますが、発熱するまでの風邪になる大きなダメージを受けるとしたら、どの対応だと思いますか?

小さなダメージのうちに対処をすることはとても大切なのです。

小さなダメージを繰り返い、対応していくことで、対応方法を学び強くなっていくのです。

不登校のお子さんは、大きなダメージももちろんですが、小さなダメージへの対処方法を知らない場合も多いです。

小さなダメージを親御さんが知るには、お子さんと会話をしていくことです。

今日、1日は何があったのか、話を聞くことで様子が分かります。

お子さんの学年が大きくなれば、別に、特に何もない、話すことない、普通、わからん、という単語で返されて終わってしまうこともあるでしょう。

ですが、毎日聞いていると、一言でもいつもと違うと感じることがあると思います。

毎日、お子さんとコミュニケーションを取っていきましょう。

人には、ストレスに耐える力、ストレス耐性があります。

ストレス耐性の強さは人それぞれです。

不登校になる原因の一つに、ストレス耐性が限界にきていた場合があります。

ストレス耐性を限界にしないためにも、小さなダメージも解消していきましょう。

ストレス耐性は、お子さんが普段の生活から強くしていきます。

学校に行くことは、嫌いな科目の授業を受ける。椅子に座っていなければならない、というストレスを受けることになります。

知らない間に、ストレス耐性を強くしていくのです。

毎日学校に通っていたのなら、ストレス耐性は鍛えられていたはずだから、不登校になることはないのではないか、と考える親御さんもいらっしゃいます。

そのお考えも、よくわかります。

ただ、人それぞれ、基本のストレス耐性が違うのです。

例えば、

・スポーツクラブに入っていて、いつもコーチにバカヤローと言われている子
・友達を遊んで、喧嘩をしては仲直りしている子
・ひとりでいるのが好きで、ひとりで好きなことをしている子

どの子のストレス耐性が強くなっていると思いますか?

一概には言えませんが、大人からバカヤローと言われながら、友達とレギュラー争いしている子がストレス耐性が強くなっていると考えられますよね。

ひとりでいるのが好きな子は、学校は集団生活なので、学校に行くことでストレス耐性を強くしているとも言えますが、毎日、学校に通うことのダメージも大きいということになるのです。

ひとりでいるのが好きな子は、学校でひとりになっていても、周りが大丈夫かなと心配するほどダメージを受けていないかもしれません。ひとりで楽と思っているかもしれません。

常に友達を遊んでいる子が学校でひとりになると、相当のストレスを感じるでしょう。ダメージが大きいのです。

どんなことがダメージになるかは、その子の性格でも変わってきます。

もしかしたら、何年も前にペットを亡くしたことを思い出し、気持ちが落ち込んでいるときに、いつもならなんとも思わないことが、ダメージになっている場合もあるのです。

それでは、不登校の原因がわからないと思いますよね。

不登校のお子さんの思考癖、思い込み、観念(主観的価値観)が、原因になっていることが多いです。

例えば、

先ほど、友達といつも遊んでいる子が、ひとりになると大きなダメージを受けるとお話をしました。

いつも友達と遊んでいるお子さんには、学校でひとりでいることはいけないこと、という思い込みがあるのです。

なので、みんなは仲良くしているのに、自分だけひとりになっていると、気持ちが焦ります。寂しさを感じます。辛くなります。

ひとりが好きな子は、ひとりが好きなので、学校でひとりでいることがいけないこと、という考えがないので、ひとりでいても楽と思えてダメージが少ないのです。

不登校のお子さんと話をしながら、お子さんの思い込みを見つけてみませんか?

不登校のお子さんと話をしながら、親御さんの思い込みを見つけてみませんか?

お互いに思い込みを緩めていくと、今よりラクな気持ちになれますよ。

もし、親御さんに「学校には行くものだ!不登校なんてありえない!」という思考があれば、親御さん自身も、お子さんも辛いですよね。

学校に行けるようになって欲しいという気持ちをなくしていいとは思っていません。

今の日本では、学校に行くことがいいと思っています。

不登校もあるんだな。
家で勉強することもあるんだな。
学校以外の場所に行くという方法もあるんだな。

と、新しい考えを取り入れることで、辛さが少しだけでも和らぐのではないでしょうか。

突然、そんなことを言われても難しいと思いますよね。

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ヒントになることがあるはずです。

そして、いつもで不登校カウンセリングセンターの心理カウンセラーが寄り添うことも覚えておいてくださいね。


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