心理カウンセラーのブログ

不登校解決は急がば回れ

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こんにちは。不登校カウンセリングセンターの水野幸子です。

新学期がスタートしましたね。

新学期は、クラス替えがあり、誰もがドキドキと緊張している時です。

不登校のお子さんにとっては、学校に登校しやすいタイミングであると言われています。

確かに、新学年で初顔合わせのクラスメートです。
前の学年で不登校だったということは、知っているようで知らない子が多いです。

親御さんからみると、行けるだろうと期待をしてしまいます。

ただ、クラス替えでみんな初顔合わせ、だから行きやすいんだよということをしっかりと、不登校のお子さんに伝えておくことが大切です。

お子さんにとっては、学校に行くことにとても勇気がいります。
新学年と言われても、学校に行くという恐怖に気持ちが持っていかれ、みんなもドキドキなのだということが分からなくなるのです。

自分だけがドキドキだと思ってしまうのですね。

ですので、お子さんとよく話しをして、不登校のお子さんの気持ちを知っておくことが大切です。

不登校のお子さんの親御さんとしては、学校に登校するのなら、すぐにでもクラスの中に入って欲しいと思いますよね。
新学期ならなおさらです。新学年のクラスでは初顔合わせなのですから。

ですが、考えてください。

親御さんが10日間、仕事を休んだとします。
休み明け、仕事に行くのが億劫だと感じませんか?
行きたくないなと思いますよね。
そして、仕事をしていても、すぐに疲れてくるということはありませんか?

不登校のお子さんも同じです。
不登校のお子さんは、何日学校に行けていないですか?

日数が増えれば増えるほど、お子さんが学校に行くことに勇気がいります。
学校での生活が苦しくなります。

ですので、最初の登校は、保健室や別室登校をお勧めします。

ここで、大切なことは、一度行きだしたら、休むということがないようにうするということです。

そんなことできるのですか?と思いますよね。

一度学校に行きだしたら休まないようにしていくためには、スモールステップで学校に慣れていくことが大切なのです。

そのスモールステップは、不登校のお子さんの状態で違ってきます。

ですが、親御さんにはとても歯がゆいことになるでしょう。

スモールステップがどういうことかというと

別室登校で、午前中だけ登校を1週間。ここで午前中登校することに身体を慣らします。

別室登校で、1日登校するを1週間。
ここで、1日は無理そうであれば、給食まで、5時間目までとさらに細かくしていきます。

別室登校の時は、学校にもよりますが、学校にいることに慣れることを重視してくれているので、本人のやりたいことをやっていていいよ、ということが多いです。

別室登校にいるときも、最初は本人の自由に任せる。
次は、午前だけは時間割通りの自主勉をする。というように段階を踏んでいくのです。

不登校のお子さんにとっては、身体も心も学校の生活に慣れて行くことがすごく大切なことなのです。

親御さんにとっては、さっさと教室に行こうよ、と思うかもしれません。

小学1年生の子に、小学4年生のクラスでやっていけるよ、行ってらっしゃい。と言っているような感じになるのです。

不登校のお子さんは、ストレスに耐える力が弱くなっていて、不安や恐怖をすぐに感じる状態です。

小学4年生なのだけど、ストレスに耐える力が小学1年生くらいになっているのです。

想像してください。
不登校のお子さんの親御さんが子どもの頃、苦手な友達や先生がいましたよね。
教室に入ると、その教室には苦手な友達しかいないのです。先生も苦手な先生です。
そこに、1年間、毎日通うのです。耐えられますか?

不登校のお子さんは、不登校になる前が、そういう状況だったのです。
そこから立ち直り、なんとか学校に行こうとしている時、一気にストレスを与えるのはよくありません。

不登校のお子さんには、また、苦手な子ばかりのクラスだったらどうしようという不安があるのです。

学校に行きだしたお子さんが、また学校に行けなくなると、

ほらどうせ、自分には無理なんだ

と自信を失くしてしまいます。
2回目の傷は、学校に行くための勇気を1回目の時よりも何倍も必要になります。

ですので、急がば回れ

スモールステップで自信とストレス耐性を上げていくのです。

そうすれば、気が付けば当たり前に教室で授業を受けている状況になっています。

それまで、親御さんは焦らないことです。
今、勇気をもって学校に行っている、行こうとしているお子さんを誇りに思ってください。

今、お子さんが立ち向かっていることは、当た前に学校に通えている子たちは経験できないことなのです。

親御さんにしてみれば、もっと違う形で、別の経験をして欲しかったなと思うかもしれません。

親御さんのお子さんを、信頼してください。
親御さん自身を信頼してください。

そうすれば、不登校のお子さんは、不登校を乗り越えることができますよ。

急がば回れも分かりました。スモールステップも分かりました。どうやって進めていけばいいのか分かりません。という親御さんは、

いつでも、不登校カウンセリングセンターの心理カウンセラーが寄り添いますので、そのことを忘れないでくださいね。

いきなりカウンセリングはちょっと、と思われた親御さんは、不登校カウンセリングセンターの

不登校解決講座をお勧めします。

不登校のお子さんの親御さんは、ずっと気持ちが張っていますよね。

空を見上げてノビをしてください。

そして、好きな音楽を聴きながら、大好きなドリンクでご自身をねぎらってくださいね。

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