こんにちは、
不登校カウンセリングセンターの真鍋良得です。
子どもが突然「学校に行きたくない」と言い出したとき、親としての驚きや不安は大きなものです。
しかし、初期対応が適切であれば、子どもにとっても安心できる環境を整え、状況を悪化させることを防ぐことができます。
ここでは、親が初めて不登校を経験した際にできる対応について、心がけるべきポイントを解説します。
1. まずは驚きを隠し、冷静に話を聞く
子どもが学校に行かないという選択をすることは、本人にとっても勇気がいることです。
驚いたり、焦ったりする気持ちは自然ですが、まずは冷静さを保ち、子どもの話に耳を傾けましょう。
「どうしたの?」と優しく尋ねることで、子どもも話しやすい雰囲気が生まれます。
- 良い聞き方の例:「何があったか話してくれる?」「今日はどんな気持ちなの?」
- 避けたい聞き方の例:「なんで学校に行かないの?」「みんな行ってるのに、どうして?」
2. 子どもの気持ちを受け入れる
不登校の初期対応で最も大切なのは、子どもの気持ちを否定しないことです。
「どうして学校に行かないの?」と疑問や責めるような口調で接すると、子どもは気持ちを話しづらくなります。
まずは、子どもが感じている不安や不満を「それは辛かったんだね」「そう思うのも無理はないね」と受け止め、気持ちを理解していると伝えることが大切です。
3. 無理に登校させない
親として学校に行かせたい気持ちは自然ですが、無理に登校させると子どもがよりストレスを感じ、不登校の状況が長引く原因にもなります。
不安が強い時期には、家庭でリラックスできる時間を作り、心身を落ち着かせることが大切です。
家でリフレッシュする時間を与えることで、子どもが学校について改めて考える余裕が生まれます。
4. 日常のコミュニケーションを大切にする
不登校になると、家庭内での会話が減ることがありますが、日常の会話を大切にすることが重要です。
勉強や学校の話題ではなく、興味のあることや日常の些細な話題からコミュニケーションを取ることで、子どもが家族と安心して話せる時間を確保しましょう。
- 例:「今日はどんな本を読んだの?」「最近はどんなことに興味がある?」
5. 学校や専門機関に相談する
子どもの不登校が続く場合、学校や教育相談所、カウンセラーなどに相談するのも一つの方法です。
不登校支援の経験がある専門家からのアドバイスを受けることで、家庭での対応方法や子どもへの接し方について具体的な助言をもらえることがあります。
6. 親もサポートを受けることを忘れない
不登校という状況は、親にとっても負担や不安がかかるものです。
無理をせず、必要であれば他の親や支援グループとつながり、サポートを受けることも大切です。
自分自身が安心できることで、子どもへの対応にも余裕が生まれます。
まとめ
初めて不登校を経験する時期は、不安や焦りが伴うものです。
しかし、焦らず子どもの気持ちに寄り添い、冷静に対応することが状況改善への第一歩です。
親子で一緒に乗り越えられるよう、まずは小さな一歩から始めてみましょう。