こんにちは。不登校カウンセリングセンターの水野幸子です。
不登校のお子さん、親御さんの周りには色々な音がありますよね。
不登校のお子さんも親御さんも、気が付くと口ずさんでいる曲があるのではないでしょうか。
私は気が付くと,大きな古時計を口ずさんでいます。
意識して1番から歌おうとすると、歌詞をしっかり覚えていないことに気づきます。
未だに、なぜ、大きな古時計を口ずさんでいるのかが分かりません。
無意識に口ずさんでいるのですから、私にとっては落ち着く歌なのだと思います。
今回は、意識的に歌う、口ずさむ曲を見つけて行こうというお話です。
テーマソングを見つけておくとよいことは、辛い時に自分で自分を勇気づけられるからです。
辛い時にテーマソングに意識を向けることで、辛いことばかりを考えて、どんどん落ち込んでいくという負のループを回避することができます。
その場から逃げることができない辛いこと、しんどいことってなんだろうと思いましたか。
不登校のお子さんは既に経験済みのはずです。
45分~50分の授業を6時間、朝から夕方まで受けなければいけません。
好きな授業で、授業に集中できる科目はいいでしょうが、苦手な科目をじっと我慢しているのは辛いです。その辛さを、お子さんは耐えていたのです。
耐えられなくなったときに、学校に行かないという選択をし、自分で自分の身を守っているのです。
辛い時間がただただ過ぎるのを待っているのは、10秒でも1分くらいの長さに感じますよね。
辛い時間でも楽しいことがあれば、辛いだけの時間を過ごすよりは、同じ時間を過ごすとしても精神的には楽ですよね。
そんな時に持っているといいのが、不登校のお子さんのテーマソングです。
不登校のお子さんが高校生ならば、なおさらテーマソングが必要です。
なぜなら、高校には出席日数という縛りがあります。
例えば、あと2ヶ月行けば留年をすることなく、進級できるという場合です。
あと2ヶ月のうち、1度も休むことができないと言うときは、授業を聞かなくてもいいから、ともかく授業に出席して、ということも起きてきます。
そんな時にテーマソングがあるととても救われます。
ただただ、自分の頭の中でテーマソングを掛けていればいいのです。
そうすることで、苦痛な時間は楽しい時間に変わります。
こう考えると、闇雲にテーマソングにすることはできません。
基本は好きな歌でいいです。
楽しくなる、前向きになる、勇気がもらえると思う歌を選んでおくと、苦痛な時間も短く感じます。
少なからず、10秒を1分と感じることはありません。
何がなんでも学校の机にしがみついていないといけないときに、歌の世界に入り込んで楽しくなってくる、勇気をもらえる、元気がでる歌を選びましょう。
好きな曲が沢山あり、1曲に絞ることができないときは、このシーンにはこのテーマソングと決めておくといいですね。
恐怖を感じるときはこの曲。
元気を出すときはこの曲。
と、決めておくのです。
ただ、このシーンに合わせてテーマソングを決めるときに、注意してほしいことがあります。
テーマソング選びは、平常心を保つ、もしくは前向きにするということです。
映画のように、怖いシーンでは怖さをさらにあおる音楽を流すのではありません。
そのところは気を付けて、シーンごとのテーマソングを決めていきましょう。