不登校カウンセリングセンターの西浦まゆみです。
5月の終わりになりましたね。
この時期は、新しい環境にも慣れ、運動会も終わり勉強が本格的になります。
それに合わせて、宿題も増えてきますよね。
不登校になる原因の一つに学業の不振があります。
学業の不振は、わが子が学校の授業についていけないと感じており、
勉強をしていてもわからない、
同級生との差を感じてしまい劣等感を持ってしまう・・・
などから学業不振になっています。
どんなに頑張ってもついていけない授業や勉強に
わが子は無力さや不安を抱えていく為に、学校に行くのが怖くなっていきます。
それが不登校に繋がっていくのですね。
学業不振のわが子の中には、学習障害のわが子がいます。
学習障害(限局性学習症、LD)とは、
読み書き能力や計算力などの算数機能に関する、特異的な発達障害のひとつです。
学習障害には的確な診断・検査が必要で、
一人ひとりの認知の特性に応じた対応法が求められます。
(当センターでも検査はしています)
学習障害は知的に問題がないために、ある程度にならないとわかりません。
読み書き、計算はある程度の年齢にならないとしないので
それが苦手、もしくはできないと周りが気付けないからですね。
不登校で悩んでいる親のあなたは、
不登校のわが子が本を読むのに時間がかかる
飛ばし読みが多い、字を書くのに時間がかかる、鏡文字が多い、字が書けない
簡単な計算ができない・・・などに戸惑っていませんか?
不登校の子どもを持つ親のあなたは
不登校のわが子に「なんでこんな簡単なことができないの?」
「何度教えたらわかるのよ」と話していませんか?
不登校になり、学習に遅れないようにと、
親のあなたが学習に力を入れていても、思ようにいかない時、
ついイライラして出てしまう言葉ですよね。
しかし、学習障害があるわが子にとっては、精一杯にしています。
学習障害があるために、親のあなたが思うようにできないだけですね。
学習障害がある場合は、それに合わせた学習をすることが大切です。
私たち親が習ってきたような
書いて覚える、読んで覚えることを反復しても、
学習障害があるわが子には苦痛なだけです。
学習障害のわが子にあっていない学習方法は、
何をしてもわからない、できないとわが子のやる気を損なうし、
このままだと学校の勉強についていけない・・・などの不安を感じてしまいます。
学習障害のわが子が不登校になった時には、
不登校と学習障害の両方からアプローチすることが大切です。
学校と連携して、宿題や課題の調整や個別指導の有無など
学習面でのサポートが必要になってきます。
家庭では、「こんなこともできないの」
「みんなはできるのに、どうしてできないの」など
同級生との比較した話をしないようにするなどの対応が大切です。
学業不振で悩んでいるわが子、読み書き、計算がうまくできないで悩んでいる時には
学習障害の有無を疑ってくださいね。