こんにちは、不登校カウンセリングセンターの神谷今日子です。
不登校のお子さんが、なかなか最初の一歩が踏み出せないということはありませんか?
不登校のお子さんが、自分自身を嫌いになったり自信が無かったりすることはありませんか?
不登校児の中には、完璧主義になる子もいます。
これができなければだめだ!
理想の未来に向かって進んでいかなければだめだ!
そうしなければ、人から評価されなくなってしまうのではないか?
親からも嫌われてしまうのではないか?
怖いことが起こるのではないか?
といった恐怖の中、完璧主義になるケースが多いです。
もちろん完璧主義が絶対に悪いわけではありません。
理想に向かって努力する原動力になることもあるからです。
ただ、恐怖を避けるために完璧主義になったり、完璧主義になった結果、何も取り組めなくなったりする場合、完璧主義が不登校の子どもを苦しめていますよね。
そういった場合は、完璧主義を見直すことも大切です。
完璧主義に共感しつつ、完璧でなくても幸せに生きられることを伝えていく
完璧主義の不登校の子どもは、今まで人の期待に応えようとしたり、高い理想に向かって努力したりしてきたのだと思います。
確かに、人から評価されなくなるのって怖いですものね。
まずは、今まで完璧主義で頑張ってきたことや、怖くて完璧主義になることに共感をしましょう。
それと同時に、完璧にやらなくても生きていけることを伝えていきましょう。
例えば、入試も完璧な満点を取らなくても、合格はできます。
また、少しくらい勉強のスケジュールがずれたとしても、すべてが失敗というわけではないのです。
仕事もそうですよね。
失敗ももちろんあるし、計画通り行かないことだってある中で、私たちは働いています。
できないことがあったり失敗したりすることがあるのも私たちです。
そういった体験談を伝えてあげるのも良いでしょう。
スモールステップで、小さな一歩を用意していく
完璧主義の場合、いきなり勉強もしっかりやって、学校にも毎日行ってという完璧な目標を立てがちです。
先ほども申し上げた通り、完璧主義が絶対に悪いわけではありませんが、完璧な目標を少しでも達成できなそうだなとなると、全く行動ができなくなるケースも多いです。
0か100で考えてしまうのですね。
この完璧な目標が達成できないくらいなら、テストで満点取れないくらいなら、最初からやらない!といった感じです。
そういった場合、まずは、今すぐできそうな、小さな目標を用意します。
私もこれはよくやっています。
理想の1日ってありますが、そうしなきゃしなきゃと思うほど、行動できなくなります💦
なので、まずは洗濯できればそれだけでOK!と目標を立て、すぐにやれそうなことをやっていきます。
不登校の子ども一人だと、つい完璧な目標を…と考え込みすぎることが多いので、目標の立て方は第三者と一緒に、客観的にやっていかれることがおすすめです。
また、不登校の子どもを持つ親御さんはどうでしょうか?
理想の働く姿・理想のお父さん,お母さん像にこだわりすぎて、苦しくなっていないでしょうか?
まずは、すぐにやれそうな小さな一歩に取り組み、それができた自分を大いに褒めてあげてくださいね。
それが不登校の子どもを褒めることにもつながります。
中には、そんなことできて当たり前だ!そんなんじゃダメだよ!と評価する人もいるかもしれません。
ただ、それは、その人の主観に過ぎません。
あなたがどういった主観を持つか?は、あなた自身が選べますし、
客観的に見れば、生きていることすら当たり前でないのですから、日々色々なことに取り組めているのはすごいことですよね。
私も今日は、日曜日なのに、洗濯に加えて、ご飯を炊くこともできたので、もう最高の自分です!笑
ということで、今日は、不登校と完璧主義というテーマでお話しました。
不登校の子どもの心を縛るものが少しでもほぐれることを願っております。
では、今日は心理カウンセラーの神谷今日子がお送りしました。