こんにちは、不登校カウンセリングセンターの水野幸子です。
不登校のお子さんの親御さんの気持ちは、上がったり、下がったり。
ジェットコースターのように激しく動いていませんか。
それとも、お子さんが不登校の状況を受け止め向き合うことができ、落ち着いているでしょうか。
時折、疲れたと、心が折れそうになっていませんか。
今回は、気持ちの浮き沈みに疲れてしまうのは、全て あなた自身、自分の責任なんですよ、というお話です。
なぜ気持ちの浮き沈みが全て自分の責任なのでしょうか。
それは、自分の気持ちは自分でしかコントロールできないからです。
不登校のお子さんの気持ちは、親御さんからの一言で、すごく動きますよね。
笑顔になったり
大泣きしたり
怒ったり
時には物に感情をぶつけたり
その様子を見て、不登校のお子さんの親御さんは、
あ、言い過ぎちゃったかな
やってしまった
笑ってくれてて嬉しいな
よかったな
などと思いますよね。
確かに気持ちの浮き沈みは何かきっかけがあるから起こります。
好きなテレビを見てたら、面白い
自分の気持ちが癒されるものを見れば、ホッとする
自分が嫌なことを目にすれば、怒りが湧いてくる
ここで考えてみましょう。
その時の気分によって、出てくる感情が違うことがありませんか。
例えば、親御さんは、学校の先生に電話をして、不登校のお子さんの相談をしようとしていました。
タイミングが悪く、先生は会議ですぐに電話に出ることができませんでした。
どのような感情が出てきますか?
不登校のお子さんの様子がどうもおかしい。だから早く相談したい。と思っていれば、先生とすぐに話せないことに、怒りや憤りを感じたり、悲しくなったり、落ち込んだりする可能性が高いですよね。
不登校のお子さんがとても元気になってきて、登校するための相談をしたいと思っていたのなら、先生は会議なんだな。早く相談したいんだけどな。先生も喜んでくれるよね。とは思うものの、気持ちがひどく落ちこむ可能性は低いでしょう。
同じ事が起きているのに、その時の親御さんのモチベーションで、感じ方がちがうのです。
ですので、気持ちが浮き沈みするのは、きっかけになった事ではなく、親御さん自身の気持ちによるものということなのです。
ということは、親御さん自身で自分の気持ちをコントロールすることができれば、
親御さんはいつも穏やかな気持ちでいることができるということです。
不登校のお子さんが
親御さんの思う通りに学校に行かなくても
親御さんの思う通りにやってほしいことをやってくれなくても
親御さんの思う通りに勉強しなくても
親御さんの思う通りに お手伝いをしなくても
なんでやらないのっと怒ることも、イライラすることもないということです。
人はどうしても ネガティブなことに目がいきます。
自分でネガティブなことに視点を持っていき、自分で落ち込んだり、怒ったり、悲しくなったりてしているんですね。
もし、親御さんの怒り、不安定な気持ち、心配ばかりで苦しい気持ちが、不登校のお子さんが学校に行かないからだと思っていると、 不登校のお子さんの親御さんは、自分で感情をコントロールできないことになります。
そうなると、自分で自分の幸せをつかめないことになります。
なぜなら、親御さんの幸せは、お子さんに全てかかっているからです。
お子さんが学校に行けば幸せ。学校に行けないときは不幸せとなってしまいます。
それは、違いますよね。
親御さんの気持ちは、あくまでも親御さんご自身でコントロールできるのです。
不登校のお子さんの気持ちも、 親御さんの言葉に一喜一憂しますが、それもお子さん自身でコントロールできることなのです。
お子さんが不登校になったきっかけが、学校の校舎だったとしましょう。
学校広すぎて迷子になるから嫌だ
あの柱の影になんか怖いものがいるような気がするから嫌だ
あの階段のところでつまずいて落ちそうになったから嫌だ
お子さんが自分で自分の気持ちをコントロールできないのなら、学校には行けません。校舎を建て直すことは簡単にはできないからです。
気持ちはそれぞれ 自分の責任であると考えたらどうでしょう。
不登校のお子さんに学校のあの場所が怖くて学校に行けないという気持ちがあったとしても、
どうして怖いのかな
なんで怖いのかな
本当に怖いのかな
という具合に、怖いの奥に隠れている観念を見つけて行きましょう。
見つけた観念を緩めて、修正していけば、学校に行けなくなるほどの怖さは和らぎます。
自分の気持ちをコントロールすることができれば、不登校のお子さんは学校に行けるようになります。
まずは、自分の気持ちは自分でコントロールできることを、しっかり認識しましょう。
そうすれば、
今まで幸せと思わなかったことにも、幸せを感じることができます。
今まで怖くてたまらなかったことも、平気になったりします。
ちょっとびっくりした、ぐらいで終わることになるかもしれません。
そうなると嬉しいですね。
不登校のお子さんの支援を続けていると、
早く学校に行ってほしい
この子の将来はどうなるんだろう
不安になること
悲しくなること
親御さん自身を責めること
があると思います。
その気持ち、親御さん自身でコントロールすることができます 。
不登校の親御さんが自分の気持ちに振り回されないようするために、親御さん自身の時間をとって休んでいますか。
親御さんが笑顔でいることが、 不登校のお子さんにとっては、1番の癒しになります。そのために、親御さん自身の時間を1日5分でもいいので取って、リラックスしてくださいね。