こんにちは、
不登校カウンセリングセンターの真鍋良得(まなべりょうえ)です。
コロナ禍のなかで、自ら命を絶つ若者が増えています。
「自分には生きる価値がない」「生きていても迷惑をかけるだけ」「自分なんて生まれてこなければ良かったのに」そんな思いに駆られ、毎日が苦しい、という声を聞くことがあります。
不登校の子どもは「自分の存在を消してしましい」という願いを持っていることが少なくありません。
自分の存在価値、自分が生きている意味を否定する気持ちがあると、学校に行くことができるようになっても、社会に出ることができるようになっても、人間関係がうまくいかなかったり大きな失敗をしたことがきっかけで、あっさりと自ら命を絶つという選択をしてしまう可能性があります。
悩んだり苦しんだりした時、「自分を必要としてくれる人がいる」「自分は大切にされている」「自分は愛されている」という感覚が心の中になると、もう少し生きてみようという気持ちを持つことができます。
そのためには、子どもが育っていく過程で、親から大事にされている、大切に思われているという感覚を持てるように、親が子どもを大事にし、気持ちに寄り添い、共感することが大切です。
親は誰でも子どものことを大事にするし、大切に思うものですが、その思いが子どもに伝わるには、子どもを甘やかすとか子どもの言うことをなんでも聞いてあげるとかということではなく、子どもの気持を受け入れて、気持ちに寄り添ってあげることが必要です。