こんにちは!
不登校カウンセリングセンターの黒瀧素子(くろたきもとこ)です。
子育て中のあなたは、わが子に「ダメ」と言いすぎていませんか?
・忘れ物しちゃダメでしょ!
・もっと勉強しないとダメなんじゃない?
・ゲームのやりすぎはダメなんじゃない?
・もっと外で遊ばないとダメだよ~
・野菜をたくさん食べないとダメですよ!
などなど・・・
もしも、「はっ!」と思い当たるふしがあるかも・・と思った子育て中のあなたに読んでいただけたらと思います。
私はあるとき、子どもたちに「これ、やっていい?」と聞かれたときに、なにも考えずに無意識に「ダメ」と言ってしまっていることが多々あるな、と気づいたときがあったんです。
無意識に 「ダメ」
とりあえず 「ダメ」
「ダメでしょ」
どうしてかわからないけど、無意識に言っていたのです。
そして、思い出しました。
私は子どものときに親にいろんなことをダメと言われた印象が残っていて、
自分の子どもにはダメって言わないようにしようと思っていたことを。
それなのに、自分は「ダメ」という親になってしまっていたのです。
本当に無意識でびっくりしましたが、自分が言われていたと思い込んでいたことを、無意識に子どもにも行ってしまっていたみたいです。
子どものときの記憶なので、本当に私の親が「ダメ」とばかり言っていたわけではないと思います。
ほめられたこともあったし、怒られたこともあったし、いろいろあったのだということもわかっています。
ですが、
記憶というのは観念を通して頭の中にインプットされていくのですね。
観念とは主観的なものごとのとらえ方、価値観のことです。
なので、記憶が客観的に正しい事実とは限らないのです。
気づいたところで私は考えました。
もし、私も子どもに「ダメ」ばかり言ってるかもしれないな、と思うあなたも考えてみてほしいのです。
子どもに『ダメ』と言っていることそのことは、本当に『ダメ』なことなのでしょうか?
人間の脳は、主語を理解しないという特性があります。
なので、『ダメ』と言われた子どもは、その行為がダメと言われているだけなのに、
子ども自身、自分自身が、人としてダメと言われていると錯覚を起こしてしまうことがあるのです。
なので、何度も[『ダメ』と言われ続けていると、
私ってダメな子なんだ・・・
とか、
ぼくって人としての価値がないんだな・・・
とか、
そのように自分をとらえてしまう可能性もあるので、気をつけていきたいところです。自分に自信がもてなかったり、自分自身を否定的にとらえてしまうことは不登校につながっていく可能性があるのです。
親はみんな、子どもにイヤな思いをさせたいために『ダメ』と言っているわけではありません。子どもを守るためだったり、親には親の観念・価値観があるので、その基準で判断して『ダメ』と言っているのですね。
子どもが、「これやっていい?」と聞いてきたということは、やりたい気持ちを持っているということですよね。
本当にどうやっても無理なこと、健康を害したり命の危険を伴うようなことでない限りは、
やりたいことをやらせてあげたいと思いませんか?
やりたいことを認めてもらえた子どもさんは、自分の気持ちを認めてもらえた!と感じることができます。
そうすると、自分自身に価値があるんだ!と自分で自分のことをとらえることができるようになっていって、自分自身を好きになることにつながっていきます。
”自分のことを好きだと思えること”はとても大切なことです。
自分のことを好きでないのに、自分以外の他者を好きになることはできないからです。
人間関係は、まず自分との関係がうまくいくことが大切なのです。
今日は、"子どもに『ダメ』と言いすぎていないでしょうか?"というお話でした。
もし思い当ったら、本当に『ダメ』なのか、考えてみてください。
『ダメ』ではなく、肯定的な言葉を使って子育てをしていきましょうね。
今回のお話が、あなたの不登校解決に少しでもお役に立てれば幸いです。
心理カウンセラーの黒瀧素子がお送りいたしました。