こんにちは、不登校カウンセリングセンターの神谷今日子です。
先ほど、お昼ご飯に、トマトソースのスパゲッティーを作りました。
我ながら美味しく作れたので、夢中で食べていたら、着ていた白い服に、ビチャッ!とトマトソースが飛び散ってしまいました。
あらっ!と思い、濡らしたティッシュで拭き取ったのですが、うっすらとシミになっています。
こんな風に、子どもがトマトケチャップを服にこぼした時、あなたは子どもに何と声掛けしますか?
色々な声のかけ方がありますよね。
「あ~、またこぼしたの?」
「まったく、ぼーっとしてるからそうなるのよ!」
「洗濯大変になるじゃない!」
「いつもろくなことしないんだから」
……
私たちは、生きていく中で、様々な人と関わりながら、様々な価値観(観念)を身につけていきます。
生きていく中で言われてきた言葉を、今度は自分が使うようにもなるのです。
先ほどの例で言えば、トマトケチャップを服にこぼした子どもにかける言葉は、かつて誰かに言われた言葉と似ていませんか?
また、自分自身に言われていなかったとしても、誰かが言っていた言葉と似ていませんか?(父が母に言っていた言葉など)
「またこぼしたの?」という言葉をかける人は、「またやっちゃったの?」といった言葉を何度も言われてきた人かもしれません。
「ぼーっとしているからそうなるのよ!」 という言葉をかける人は、 「ぼーっとしてるからそんなことになるんだ」といった言葉を多く聴いてきた人かもしれません。
「洗濯大変になるじゃない」という言葉をかける人は、何かで服を汚すことがある度に「 洗濯大変なんだから…」と言われてきた人かもしれません。
「いつもろくなことしないんだから」という言葉をかける人は、「ろくなことしない!」と多く言われてきたのかもしれません。
例えば、10年前の私だったら、トマトケチャップを自分の服にこぼしたら、「何やってんの、私!まったく…」と自分を責め、自己嫌悪になっていたと思います。
それは、小さい頃の私が、「まったく今日子はろくなことしないんだから!」と言われて育ってきたということがあるからです。
こんな風に、小さい頃にかけられてきた言葉を、ついつい使ってしまうのが私たちなのです。
なので、あなたが日々、トゲトゲした言葉を自分や人に使っているようでしたら、かつてあなたは、トゲトゲした言葉を多く言われてきたのかもしれませんね。
まずは、その傷を、しっかりと癒してあげてください。
私も、今は、その傷が癒えているので、今日、トマトケチャップこぼしても、特に自分を責めることもなく、「おー!こぼれた!」と、そのまま拭き取りました^^
そして、子どもにかける言葉はなるべく温かい言葉を使ってみてください。
不登校の子どもはネガティブな言葉を多く使っていることがあります。
ですので、これから、親御さんがかける言葉は、温かい言葉にしてみてくださいね。
そうすることで、子ども自身の言葉も変わっていくものなのです。
「こぼしちゃったんだね、大丈夫?」
「洗剤を入れた水につけとけば、ある程度落ちるから、それをやっておこう!」
「次、また気をつけてみようね♪」
「服に赤い水玉模様が増えたわね!」(これを言うのは私ぐらいかもしれませんが・笑)
ということで、今日は、心理カウンセラーの神谷今日子が、言葉についてお伝えしました。
人の心は、聴いた言葉で作られていきます。
ですから、あなたも、自分自身や周りの人にかける言葉を意識してみてくださいね。
では、最後までお読みいただき、ありがとうございました。