こんにちは。不登校カウンセリングセンターの阿部由香里です。
3月下旬、いよいよ桜の開花、お花見の季節になりました。
ここ数年がまんしていたお花見がやっとできると、わくわくしている方も多いのではないでしょうか。私は今朝のお散歩の時も、きれいな花を見つけては立ち止まって、携帯で写真を撮っていました。
外ではマスクを外す機会も増えてきそうですね。これからマスク無しの笑顔を見られるのが楽しみです。
春休みに入って、お子さんとのコミュニケーションはうまくできていますか?
不登校のお子さんであっても、学校に行かなくてよい春休み中だから、お子さんは家でのんびりと過ごす時間が増えるでしょう。そんなとき、親であるあなたは子どもの行動に、色々と目につくことがありませんか?
自分の部屋やリビングを散らかしたままだったり、約束をほったらかしにして遊びに出かけて行ってたなど。怒りたくなる場面が色々と目に見えて出てきます。そんな時つい、お子さんと口論になってしまうことがありませんか。
例えば、子どもが食べた食器をテーブルに置きっぱなしなのを見て「いつも言っているのに、また片付けができていないよ!」と強めの口調で怒ってしまいませんか。こうなると思春期のお子さんの場合、嫌な感情になり、反抗的な態度になって素直に返事をしてくれないことがあります。これでは親子げんかの火種にもなりかねません。
親子げんかも、夫婦げんかもそうですが、感情をぶつけるだけではうまく相手に伝わらずに、ひどいときにはお互いを傷つけあうことにもなってしまいます。
それを避けるために今日は、日ごろから心がけたい伝わるコミュニケーション方法のお話をします。
アサーティブコミュニケーション
アサーティブコミュニケーションとは、相手の立場や意見を尊重しつつ、自分の主張を正確に伝える表現方法です。もともとは人間関係の構築が苦手な人のために、アメリカの心理学者ジョセフ・ウォルピによって1949年に開発されたカウンセリング手法が起源と言われています。
自己表現のスタイルは下記の3タイプに分類されています。
●アグレッシブ(攻撃的表現)=自己肯定、他者否定型 I am OK.You are not OK.
◎アサーティブ(相手の主張を受け入れながら自己主張もする)=I am OK.You are OK.
●ノンアサーティブ(非主張型)=自己否定、他者肯定型 I am not OK. You are OK.
攻撃的でもなく、受け身だけにも偏らず、バランスの良いアサーティブな表現を使うことができれば、人間関係をよりよく保つことができます。
相手を傷つけずに自分の意見を伝えるポイントは4つです。
①描写:客観的な事実を伝える。自分の感情、相手への評価、推測を交えない。
②表現:意見は自分を主語にして 私はどう考えているか。相手への思いやり、誠実、率直に。
③提案:問題点を解決するための、具体的な行動を(命令や責めたりせず)提案、依頼する。
④選択:相手の意見がYesなのか、Noなのか反応に合わせて柔軟に対応する。
感情的にならずに、相手に自分の意見を伝えることはお互いのストレスをなくしてくれます。
社会人生活としても身につけておくと役に立つ手法です。時間のある時に、どう伝えるのがしっくりうまくいくのか考えて実践してみましょう。