こんにちは。
不登校カウンセリングセンターの真鍋良得(まなべりょうえ)です。
多くの不登校の子どもが、学校での周りの子どもたちとのコミュニケーションにストレスを感じています。
「友だちと楽しくおしゃべりができない」「ほかの子と話をするのがめんどくさい」「話を合わせられない」、子どもがそんな風に言った時、あなたなら、どんな言葉をかけますか。
「そうやって人と仲良くなる方法を覚えていくのよ」
「いろんな子がいるんだから、仕方ないよね」
「どんな子とだったら楽しくおしゃべりできるの?」
「オンラインゲームでは楽しそうにおしゃべりしてるじゃない」
こういった言葉をかけている方は多いのではないでしょうか。
これらの言葉は、共感する言葉になっていないので、子どもは「親はわかってくれない」と感じてしまうのです。
それはなぜでしょうか。
一見、共感しているようにも見えるかもしれませんが、これらの言葉はネガティブな気持ちをポジティブな方向に持って行こうとしています。
子どもがネガティブな気持ちを話した時は、一旦、その気持ちをネガティブな言葉のままで受け取ってあげると、子どもは「話を聞いてもらえた」と感じることができます。
「そうか、楽しくおしゃべりできなんだね」
「そうなんだ、話をするのがめんどくさいんだ」
「そうなんだ、話を合わせられないんだ」
そうやって、言葉をそのまま受け取ってあげると子どもは安心感を得ることができます。
子どもの言葉をそのまま受け取ってあげることができないのは、親が「そんな風に考えるのは良くないこと」という価値観を持っているからです。
良いか悪いかは一旦横に置いておいて、まずは、子どもの気持を否定せず「この子はそう感じてるんだ」と、そのまま受け取ってあげることが大切です。