心理カウンセラーのブログ

起立性調節障害と不登校の関係

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不登校カウンセリングセンターの西浦まゆみです。

不登校に子どもを持つ親のあなたは
「起立性調節障害」と言う病気を知っていますか?

「起立性調節障害」とは
起立時にめまいや動悸、失神などが起きる自律神経の病気のことです。

小学校高学年から中学校の思春期の子どもに多く、
中等症や重症の場合、朝なかなか起きれないことから不登校になりやすくなります。

実際に不登校の子どもの約3分の2が
起立調節障害に悩まされていると言われています。

起立性調節障害があると
「朝なかなか起きれない」「立ち上がった時にめまいや動悸、失神が起こる」
「動悸や息切れがする」などの症状が出ます。

起立性調節障害の特徴として
午前中に症状が出ることが多く、午後になると症状が軽減もしくは消失します。

そのため、子どもによっては昼夜逆転の生活になる子もいます。

また、「怠けている」「ズルしている」と思われることもあります。

子どもにとっては、自分の意思ではどうしようもできないことなのに、
周りからは「怠けている」「ズルしている」と誤解をされ
精神的なストレスを強く感じてしまいます。

精神的なストレスを強くなると、さらに症状が悪化する可能性が高くなります。

なので、まずは周りが「起立性調節障害」のことを理解することが大切です。

怠けている訳でも、ズルしている訳でもなく、
起立性調節障害から朝なかなか起きれない、
起立時にめまいや動悸が起こることを理解することですね。

起立性調節障害の原因は
自律神経の機能が低下し、循環器系の調整が上手くいかなくなることです。 

自律神経の一種である交感神経の働きが、
体の発育の乱れや精神的なストレスにより低下して
血圧低下によるめまいや動悸、失神を起こします。

起立調節障害の改善には、日常生活を見直すことが大切です。

起立性調節障害のために昼夜逆転の生活になっている可能性があるからですね。

まずは早寝早起きを習慣化するようにします。

起立時にめまいが起きる可能性がある場合には
急に起き上がるのではなく、ゆっくりと起き上がるようにします。

その場合、
頭は下げたままで動作で、
最後にゆっくりと頭を上げるとめまいが起きにくくなります。

血圧低下を防ぐためは、ウォーキングをすることです。

ウォーキングをすることで下半身の筋力量を増加させ、
筋肉ポンプの働きを高めるので血圧低下を改善することができるからですね。

ただ、筋力量はすぐに増加することができないので
長期的に続けることが必要です。

また、ウォーキングをするなら50分以上することがお勧めです。

なぜなら、快楽ホルモンや幸せホルモンの分泌に関係するので
ウォーキングをするなら快楽ホルモンや幸せホルモンの両方が出る
50分以上のウォーキングをすることがお勧めです。

試してくださいね。

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