心理カウンセラーのブログ

子どもをほめてもうまくいかないとき

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 こんにちは、

 不登校カウンセリングセンターの真鍋良得(まなべりょうえ)です。

 子どもをほめて伸ばす、ほめてやる気を出させる、ほめることで子どもの自己肯定感を高める、というアドバイスを聞いたことがある、という方は多いのではないでしょうか。

 しかし、子どもをとにかくほめようという意識が強くなると、何かできたことを見つけてはほめようとしがちになります。

 ごはんの後の食器を片付けたら「ちゃんと食器を片付けてくれたんだ、えらいね」、家を訪ねてきた人にあいさつ出来たら「ちゃんとあいさつできたね、えらいね」、まだ学校で習っていない漢字を書いていると「まだ2年生なのにこんな感じが書けるんだ、すごいね」など、できたことをほめがちです。

 ほめることは悪くないのですが、子どもをほめようとすると「何かができたこと」「人よりも優れている点」「親の教えどおりにできたこと」など、何かができたことや親がこうしてほしいと思うことに対してほめることが多くなり、「何かができることが良いこと」「何かができないことは良くないこと」と考える傾向が強くなります。

 そうすると、何かができない自分はダメ、学校に行けない自分はダメ、という思考につながります。


 本当の自信、折れない自信というのは、何かができても、何かが出来なくても、自分という人間は存在してもいいのだという、どんな自分も受け入れられる、自分の存在に対する自信です。

 いくらほめてもダメ出しされることが多いと、できない自分を責めるようにすらなります。

 子どもをほめてもうまくいかない時は、ほめることよりも共感する、気持ちを理解するということを意識してみるといいでしょう。

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