こんにちは、不登校カウンセリングセンターの神谷今日子です。
不登校の子どもを持つ親であるあなたは、子どもの考えていることがわからなくて、困ることはありませんか?
学校に行くのは当たり前なのに、なんで不登校になっちゃうの!?
不登校の子どもが、何をしたいのか、将来どうしたいのか、まったくわからない…
こんなことってありますよね。
そんなとき、実は、見落としているポイントがあります。
今日はそれについて紹介していけたらと思います。
価値観はみんな違う
当たり前じゃん!と思うかも知れませんが、価値観はみんな違います。
梅干しが好きな人もいれば、嫌いな人もいます。
味噌ラーメンが一番好きという人もいれば、塩ラーメンが一番好きという人もいます。
ただ、ついつい、私たちは、このことを忘れがちです。
不登校の子どもに対してもそうですね。
こういった学校を出て、このような会社に就職することが幸せだ。
勉強やスポーツで、良い成績を取らなくてはいけない。
子どもなのだから、親の言うことを聞くべきだ。
このような価値観は、人それぞれ違うもので、子どもが同じ価値観だとは限りません。
幸せの形は人それぞれ違うし
良い成績を取れない人の方が多いけれど、社会では生きていけますし
(そもそもどれくらいが良い成績なのか?、判断する基準も人それぞれ違いますね)
子どもだからって、絶対に親に服従しなければいけないわけではないですよね。
ただ、ついつい親はその価値観を子どもにも押しつけたくなります。
親自身が、当たり前に、その価値観に沿って、ずっと生きてきたからというのもありますし、
自分の価値観に合っているものを、子どもに与えることが、愛だと思うこともあります。
(成績が良くなければいけないという価値観から、無理矢理でも塾に通わせるなど)
そして、これが続くと、子どもは、徐々に心を閉ざしやすくなります。
親は押しつけてくるばかりで何を言っても通じないし…
じゃあ、自分の本音を伝えるのはやめよう…
となっていきます。
先ほどの食べ物の価値観の例で置き換えると、
塩ラーメンが一番好きで塩ラーメンを食べている人に対して、「味噌ラーメンが一番美味しいのは当たり前だから塩ラーメンを食べているなんておかしい!」と非難したり、
梅干しが苦手な人に対して、「梅干しは美味しいから食べるべきだ!」と無理矢理食べさせようとしたりしているようなものです。
こんなことをしてくる人とは、会話もしたくなくなってしまいますよね。
価値観を押しつけると、こういったことが起こってきてしまうのです。
「不登校の子どもの考えていることがわからない」からの脱却
まずは、子どもの価値観一つ一つを理解してみることです。
子どもが何か言った時に、いやいや~それは~!と言いたくなることもあると思います。
ただ、まずは、そうなんだねと一旦受け入れてみるのです。
ちなみに、受け入れる=自分もその価値観になるということではありません。
私はこう思うけど、あなたはこう思うのね、と違いを認めていくことです。
それを続けていくと、徐々にではありますが、子ども自身も、自分の価値観を信じられるようになり、口を開いていくようになっていきます。
自分の価値観を認めてもらったり、大切にされたりすることで、不満が募ることって、なかなかないですものね。
親御さんであるあなた自身も、自分の価値観を認め、そして、子どもの価値観も認め、価値観に違いがあることも認めていってみてくださいね。
生きづらさが改善して、コミュニケーションが楽しくなってきますよ。
ということで、今日は心理カウンセラーの神谷今日子がお送りしました。