心理カウンセラーのブログ

キレる不登校の子どもの中で起こっていること

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こんにちは、心理カウンセラーの神谷今日子です。

不登校の子どもがキレやすくなった…
以前は我慢強かったのに…
ということはありませんか?

不登校の子どもがキレていると、こちらまで怒りたくなってきたリ、心配になったりしますよね。

今日は、キレる不登校の子どもの中で起こっていること、そして、対処法についてお伝えできたらと思います。

不登校の子どもがキレる原因①:脳


不登校の子どもがキレる原因の一つとして、脳の問題があります。

例えば、思春期になると、性ホルモンの分泌が増え、それによって脳の「扁桃体」という部分が反応しやすくなり、感情が大きくなります。

また、子どもの場合、脳の「前頭葉」という部分が未発達なため、理性で抑えるということが難しくなります。

この2つが重なることで、特に思春期の子どもはキレやすくなります。

他にも、セロトニンの分泌が少ない場合も、感情が不安定になり、キレやすくなります。


不登校の子どもがキレる原因②:感情の処理の仕方


不登校の子どもがキレる原因の二つ目として、感情の処理の仕方に問題があります。

不登校の子どもに不安や怒りの感情が生まれた時、不登校の子どもはどうしていますか?

下を向いて黙っていますか?
ゲームなど、他のものに熱中して、気持ちを紛らわしていますか?


また、親御さんであるあなたは、どうしていますか?

「そんなこと考えちゃだめ!」と抑圧させてはいませんか?
別のものに注意を向けて、その感情が出ないようにしてはいませんか?


感情というのは、フタをしたり、目を背けたりすることで、表面上はなくなったように見えますが、消えるわけではないのです。
適切に処理しない限り、心の奥に、いつまでも残ってしまうのです。

そして、それが、溢れた時に、「キレる」ということが起こります。
感情のコップに水が溜まっていき、最後に溢れる感じを想像していただくとわかりやすいと思います。

なので、我慢強かったのに、急にキレるようになったという子の場合、我慢の限界を迎えているということになります。


キレる不登校の子ども、どう対応したらいい?


では、キレる不登校の子どもにどのように対応していけば良いでしょうか?


まず、一つ目として、規則正しい生活です。

早寝早起きをしたり、栄養バランスの良い食事をしたり、身体を動かしたりすることで、脳内ホルモンのバランスが整いやすくなります。セロトニンの分泌もうながせます。
ですから、脳の原因に対しては、睡眠・食事・運動といった、行動から変えていくことで、対応していきます。


二つ目としては、感情をそのまま受け入れるということです。

不安や怒りと向き合いきれずに溢れて「キレる」ということが起こるため、周りの人は、不安や怒りをそのまま受け入れてあげることが大切です。
例えば、子どもに不安があった時は、こんなことが不安なんだねと親御さんがそのまま受け入れることで、子どももその気持ちに少しずつ向き合えるようになります。

子どもの気持ちをそのまま受け入れることが難しい場合、親御さん自身が、自分の気持ちをそのまま受け入れることが苦手かもしれません。

気持ちをそのまま受け入れられないことは、別に悪いことではありません。
今まで、気持ちをそのまま受け入れてもらえたり、自分で受け入れたりする経験が少ないと、フタをしたり目を背けたりしやすいのです。
ただ、感情が消えたわけではないため、この状態では、苦しみが続きやすくなります。

感じた気持ちに良い悪いはないため、「こう感じたんだなぁ~」「悲しかったんだなぁ~」など、そのまま受け入れる練習をしてみることがおすすめです◎

そうすることで、感情のコップの水が少しずつ減り、キレづらい状態になっていきますよ。


ということで、今日は、キレる不登校の子どもの中で起こっていることというお話しました。
参考になれば幸いです。

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