心理カウンセラーのブログ

中学生の不登校の原因の一つ、自我とは?

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こんにちは、不登校カウンセリングセンターの神谷今日子です。

あなたは、自我という言葉を聞いたことがありますか?


簡単に言うと、自我とは、自分と他者を区別するもので、自分とはこうだ!と意味づけるものになります。
エゴとも言いますね。

自我の状態を見れば、その人の性格もわかりますし、人格も自我から作られていきます。


そして、この自我は、人が成長する上で大切なものですが、この自我が原因で不登校になってしまうケースも多くあります。
特に中学生の不登校は、この自我の乱れが原因で、学校に適応できなくなり、不登校になっているケースがすごく多いのです。


今回のブログでは、不登校と自我状態についてお話できればと思います。

自我の状態を見るための検査「エゴグラム」


まず、不登校の原因の一つである、「自我」の状態を知るためには、心理検査をすることが大切です。

当不登校カウンセリングセンターでも、不登校の子どもには、「ANエゴグラム」「TEG3」といった自我状態を見るための検査を実施しています。
(年齢によって、どちらの検査をするか?が異なりますので、詳しくは初回面談時にカウンセラーにお尋ねください)


自我の状態を見る検査をすると、不登校の子どもの場合、大体、検査の数値が、標準からずれ、大きく上下しています。

自我の状態は、CP・NP・A・FC・ACという5つの項目で見ることができます。
例えば、AC(従順な子ども)という自我の数値が高い場合、他人を気にしすぎてしまう傾向が大きくなります。

ACの数値が高い不登校児の場合、他人を気にしすぎて、不登校になっているケースが多いです。
ですから、他人を気にしすぎずに学校で過ごせるように、思考グセや行動グセを変えていく心理療法をおこなったり、他の項目とのバランスが取れるように、親御さんの対応方法を変える指導をおこなったりします。

こんな風に、不登校の原因が自我の乱れの場合、自我の状態を心理検査で見る→その自我の乱れを整えるための心理療法や対応をおこなっていくという流れで不登校を解決していくのですね。


中学生という時期は、自我が作られ、その子の性格・人格が作られていく大切な時期です。
自我が乱れたまま、成長していくと、高校生・大学生・社会人になってからまた問題が起こってきます。

ですから、なるべく年齢が若いうちに、自我の乱れを整えていくことはすごく大切になります。

現在、中学生の不登校児を持つ親御さんは、特に参考にしていただければと思います。


では、今日は心理カウンセラーの神谷今日子がお送りしました。

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