こんにちは。不登校カウンセリングセンターの水野幸子です。
不登校のお子さんの中には、教室には行きたくないけど、部活は行きたい。と言っているお子さんがいると思います。
親御さんはその時、どのように対応しますか。
親御さんの気持ちとしては
・部活だけでも行きたい。と思ってくれているのが嬉しい。
・部活だけ行くなんてこと、してもいいのだろうか。
と、相反する気持ちが出てくるのではないでしょうか。
まず、考えてほしいのは、不登校のお子さんの気持ちです。
不登校のお子さんが、自らの意思で部活に行きたい。と言っているのなら、応援してあげましょう。
もし、親御さんが誘導して、部活に行きたい、と言わせているかもしれないと思い当たることがあるのなら、それは、今一度、意思を確認してください。
部活だけ行くことに対してのデメリットはなんでしょう。
クラスメートや先輩などから、不快な思いをするようなことを言われるかもしれません。
親御さんにとっては、心無い人からの言葉で、せっかくの気持ちが潰されてしまうのではないかと、心配になりますよね。
実際に、やっぱり無理だ、と不登校のお子さんが思い、気持ちが萎えてしまうと、
私は、ダメなんだ。私は、いないほうがいいんだ。と、ネガティブな気持ちになってしまいます。
ですので、そこは、担任の先生、顧問の先生と連携を取りましょう。
仲の良い友達にも、頼ってみましょう。
そして、家は心地よくいられる、安心していられる場所である状況にしておいてください。
親御さんがよき理解者、よき応援団でいてくれることが、不登校のお子さんにとってはとても大切なことになります。
部活に行くことのメリットはなんでしょうか。
不登校のお子さん自らが行きたいと言うのですから、部活はお子さんにとって好きなことであり、自分の居場所になると感じているということです。
部活のメンバーのことも、好きなのだと思います。全員ではなくても、仲の良い友達、頼れる友達がいるということですよね。
部活は、クラスとは違って、同じ目標をもって活動しているので気持ちが一つになりやすいです。
部活という共通の要素が、不登校のお子さんにとっては安心できるのでしょう。
そして、部活に参加するということは、学校の門をくぐっています。
不登校のお子さんが教室に行くことは、想像しがたいほどの勇気がいります。
その第一歩として、学校の門をくぐり、部活に行けるということは、とっても大切なことです。
もし、学校外の場所での部活だとしても、決まった時間に外出するということになります。
不登校でずっと家にいて、好きな時間に好きなことをしていたお子さんが、決まった時間、約束の時間に外出するとういことは、とても大きな変化になります。
部活では、先輩、後輩、先生という人間関係があります。
社会人になってからの人間関係に近いものがありますね。
部活に行くことで、知らない間に、人間関係の能力を身に着けているのです。
それは、知らない間に、ストレス耐性の強化をしているということになるのです。
好きなことから身体を慣らしていくこと。
人と接していくことは、不登校のお子さんに自信につながります。
部活に行くまでの移動は、運動になります。自然に触れることになるので、気分転換にもなります。
不登校のお子さんが、自分から部活に行きたいと言ってきたときは、応援をしてあげてください。
親御さんがどうしても心配なとき、きっと無理なんじゃないかな、と思ってしまうときは、お子さんの気持ちをしっかりと、聞いてあげてください。
その時は、否定をせず、親御さんの心配は話さず、行きたいと思った気持ちを聞いてあげてください。
お子さんの気持ちを受け止めたうえで、お母さん・お父さんは、こういうことが気になるのだけれどと、話してみましょう。
親御さんの気持ちを押しつけるのではなく、こう思っているんだということを伝えましょう。
お互いの気持ちを認め合いながら、親子で話合うことは、不登校のお子さんの安心につながります。
私も安心が欲しい、と思った親御さんには、不登校カウンセリングセンターの心理士が寄り添います。
不登校のお子さんにも、もちろん寄り添います。
相談できる場所があるということを、覚えておいてくださいね。