こんにちは!
不登校カウンセリングセンターの黒瀧素子(くろたきもとこ)です。
分散登校
オンライン授業
クラスター発生
部活動ができない
新型コロナウィルスの影響により、
私たち親世代が学校に通っていた時にはほとんどの人が考えられなかったことが、
思った以上に長く続いている状況ですね。
子どもたちは行事がなくなったり、
友だちに会えない日が続いたり、
そもそも友だちを作る機会すら奪われてしまっている状況の子どももいます。
やりたいことをがまんしている子どももいます。
度重なる予定変更についていくのがやっとという子どももいます。
めまぐるしく変わる状況に疲れを感じている子もいます。
オンラインでいいなら学校に行かなくてもいいじゃないかと考えてしまうこともあるのです。
そして、不登校につながっていく可能性もあるのです。
『変化』が日常、そんな時代に育っている子どもです。
『変化』することが当たり前の状況なのですから、『変化』に強い子どもが育っていくのでしょう。
なかなか親の世代の当たり前が通用しなくなっているのは、私たち親の世代もよく感じていることだと思います。
それでも、変化=ストレスです。
子どもたちの心や体に影響が出ていることもあるでしょう。
学校に行きしぶるようになった
学校を休む日が増えてきている
朝、なかなか起きれない
午前中は調子が悪い
月曜日の朝の調子が悪い
頭痛がなかなか治らない
風邪のような症状が続く
など、症状を訴える子どもも増えています。
子どもたちにこんな症状があらわれているのも、この変化が多い世の中についていくのが大変な状況の子どもたちには、当たり前なのかもしれません。
私たち、親はどのように子どもをケアできるでしょうか。
親自身も仕事に影響が出たり、ネガティブな情報に触れて自分も疲れを感じてしまっているかもしれませんね。
まずは、親自身が自分で自分をいたわってあげましょう。
疲れたなと感じたら、無理をしないで休息を積極的にとるようにすることも大切です。
モヤモヤするときには、誰かに話を聴いてもらってくださいね。
だれかに『話す』、SNSなどを利用するのもいいかもしれません。
気持ちを外に出すこと=アウトプットすることで、すっきりして元気になることにつながります。
話す相手がいない、話を聴いてもらいたいけど、誰に話せばいいのかわからない、
という時には、カウンセリングを受けるという方法もありますよ。
そして、子どもが元気がないなぁ、と気になったら、まずは『子どもの話をよく聴く』
ということを意識して取り組んでみてください。
『聴く』ということは、案外難しいものです。
「よし、子どもの話を聴こう!』と意識してみても、子どもが話している途中で、ついつい親の意見を言って、口をはさんでしまいかねません。
ポイントは、
子どもの言っていることをあるがままに受けとめること
を意識してみてください。
意識していないと、(自分の話はどうせ聴いてもらえないんだ)という思い込みを作ってしまい、
親になんか自分の気持ちを話してやるもんか!
となってしまうかもしれません。
子どもにとって家は安心安全の場所。
ありのままの自分の話を、否定せずに聞いてもらうことができたら、子どもは『ありのままの自分でいいんだな』と自分を受け入れることができるようになるのです。これを、自己受容といいます。
自己肯定感を持つためには、まず自己受容ができなければいけません。ありのままの自分を受け入れることができるようになると、自分に自信を持つことができるようになっていくのです。
これからも、変化が多い時代を生きていく子どもたちに、どうかありのままの自分でいいんだということを理解して、自分に自信をもって生きていってほしいとせつに願います。