こんにちは。不登校カウンセリングセンターの水野幸子です。
案ずるより産むが易し。ということわざをご存じですよね。
物事は、あれこれ心配するより実行してみれば案外たやすいものだ。という意味です。
不登校のお子さんの親御さんも、そんな経験をされていることと思います。
今回は、不登校のお子さんに、案ずるより産むが易しを実感してもらう方法のお話です。
それは、学校に行くための、何か行動をするときに特に行ってほしいことです。
例えば、今日から学校の門までタッチをしに行くとします。
親御さんにとっては、とっても簡単なことで、当たり前のことなのかもしれません。
ですが、不登校のお子さんが、学校の門にタッチにしに行くことは、とっても勇気がいることなのです。不安でしかたないときは、門タッチに行くことも、つらいです。
そこで、門タッチに行く前に、門タッチに行くことへの不安や恐怖を点数にしてもらうのです。
次に、実際に門タッチに行た時の、不安や恐怖の点数を教えてもらいます。
すると、門タッチに行く前のほうが点数が高く、実際に門タッチに行ったときの点数が低いことに気づくことができます。
ここで、案ずるより産むが易しという、ことわざが出てきます。
門タッチに行くことは、とっても不安だったけど、行ってみれば、思ってたよりもどうってことない。と、お子さんが自分で気づくことができます。
それに、昨日より今日、今日より明日と、門タッチに行くことに慣れてくると、不安や恐怖への点数は低くなっていきます。
それは、ストレス耐性が、門タッチに行く前よりも、高くなったことを指すのです。
不登校のお子さんの気持ちを、お子さん自身で点数化にすることで、自分の気持ちを見つめることができます。