こんにちは、不登校カウンセリングセンターの神谷今日子です。
私事ですが、最近、1時間単位で、1日のスケジュールを立て直し、取り組んでいます。
子どもの頃も、夏休みの宿題で、1日のスケジュールを1時間単位で立てましたよね。
それを大人になった今、またやっている感じです。
ちなみに、子どもの頃の私は、計画を全く達成できませんでした😅
不登校の子どもがいると、カウンセラーの指導などで、生活を規則正しくするために、計画を立てることがあるかもしれませんね。(昼夜逆転を直す時など)
そんなときに、計画の立て方のポイントをいくつか紹介できたらと思います。
計画の達成を必須にしない
計画を達成させるために計画を立てるんじゃないの?と思った親御さんもいるかもしれませんが、まずは「絶対に達成しなければいけない」と思わずに計画を立てることです。
私たちは、つい、理想的で完璧なものを求めますよね。
例えば、朝の計画として、朝5時には起きて、ウォーキングに行って、ホテルのような朝食を作って、食べる…等々…。
理想や完璧を求めるのは悪くないのですが、そうでなければ!と強く思うほど、計画が苦しいものになっていきます。
・数分でも計画がずれたら落ち込む。
・計画を達成しようと、キャパ以上に頑張りすぎてしまう。
・最終的には、計画は達成できないからどうでもいい…と、計画を立てることすらやめてしまう。
計画を達成しなければいけない!失敗していけはいけない!と思えば思うほど、こんな結末が待っています。
心当たりがある方もいらっしゃるのではないでしょうか?
ですから、いきなり、こうでなければ!と完璧の理想型を達成しようとするのは、逆効果になってしまいます。
そうではなく、達成できた・できないに振り回されず、なるべくフラットな心でスケジュールを立てることが大切になります。
ちなみに、私は、朝起きて1時間瞑想をする・その後の1時間で朝食を食べるというスケジュールにしています。
こういった余裕を持ったスケジュールであれば、10分起きるのが遅れても、瞑想か朝食の時間を10分削れば良いし、急な予定が入っても、挟むことができます。
やることを絞る
余裕を持ったスケジュールにするには、やることを絞ることも大切です。
あれもこれも入れると、どうしても余裕はなくなっていきますよね。
ですから、不登校の子どものスケジュールも、やることを絞っていくことが大切になります。
一般的に、やるべきこととしては、大きく分けると2つあります。
1、睡眠や食事、歯磨き、お風呂などの身辺のこと
2、社会活動(学校へ行く・仕事へ行く)
の2つですね。
ですから、この2つ以外のことは、必須ではないということになります。
不登校の子は、社会活動が、現在は難しい状態にあり、徐々にそこに復帰できるように今回、計画を立てているということですね。
まず、必須のところから埋めていきましょう。
1つ目の、食事の時間や睡眠の時間、お風呂の時間など決めていきましょう。
社会活動については、学校に行けていない子も、なるべく学校に行っている時と同じ時間に同じことができるように近づけていきます。
朝8時~夕方4時まで学校であれば、その時間は通常学校と位置づけておきます。
(ただ、ここは慎重に、いきなりフルの時間、自宅で勉強するのも大変ですから、まずは、朝起きるところから取り組む・8時に外に出てみる・お昼の時間までは学校と同じように過ごしてみるなど、スモールステップで計画を立てましょう)
それ以外の部分は、自由な時間ですので、子どもと相談して、例えばゲームがしたいのであれば、ここに入れよう!など、一緒に決めていきましょう。
全部大人が決めるのではなく、子どもがしたいことも入れることが大切です。
計画は変更OKとする
計画が変わることもたくさんあります。
一度立てた計画は何度も見直し・変更して、より良いものにしましょう。
意外とここは、時間がかかるな…
ここはできるようになってきたから、もう1時間、長く時間を取っても大丈夫だな…
など、不登校の子どもの状態に合わせて、柔軟に対応していきます。
カウンセリングを受けている方は、カウンセラーが指導しますので、尋ねてもらえればと思います。
ということで、今回は、不登校の子どもへ計画の立て方のポイントを紹介しました。
一番の落とし穴は、計画通りにしなければ!と思い過ぎて、落ち込み、計画を立てることすらやめてしまうことです。
不登校の子どもは頑張り屋さんも多いので、特にここを注意してみてくださいね。
ご参考になれば幸いです。
では、今日は心理カウンセラーの神谷今日子がお送りしました。