こんにちは。不登校カウンセリングセンターの水野幸子です。
3月あと10日ほどです。今年度が終わりますね。
不登校のお子さんの親御さんはどんな気持ちでしょうか。
・〇年生が終わってしまう
・学校に行けるようになってほしかった
・友達ともっと遊んでほしかった
・4月からは大丈夫
色々な気持ちが複雑に絡み合っていますよね。
その絡み合っている気持ちの中で、一番強い感情はどんな感情ですか。
・学校に行かせたかった
・どうして学校にいけなかったのだろう
・この先どうなるのか不安
・担任の先生が変わるのが不安
・4月からは絶対に学校に行ってもらう
などの感情があると思います。
ポジティブな感情よりも、ネガティブな感情が強くでてきているのではないでしょうか。
感情があるところには、親御さんの観念(価値観)があります。
ネガティブな感情が生まれてくるのは、親御さん自身の心が乱れてつらいですよね。
ネガティブ感情が出てくるのを少なくするには、観念を緩めていくことが大切です。
春休みに入り、不登校のお子さんにとっては、公然と学校を休んでよい日が続きます。
お子さんにとっては、安心できる日々です。
不登校のお子さんの親御さんにとっても、学校に行かせなくてはという感情を起こさなくてもよい時期ですよね。
そこで、親御さんも不登校のお子さんも、心の負担が少ない春休みに行って欲しいのが感情を意識することです。
まずは、喜怒哀楽を感じたときに、感情が動いていると気づく。
気づいたら、観念があるんだな。
観念は何に引っかかたのかな。今、何があったかなと、出来事を探してみましょう。
どうして?何にひっかかっているんだろう?と考えることは、観念を見つけるための大切なポイントです。
観念とは、主観的価値観のことです。
感情が生まれるところに観念があります。その観念で私たちの人生ができているのです。
つまり、観念があるから感情が生まれ、感情があるから思考が生まれ、思考から言葉が出て、言葉によって行動する。行動することで結果が生まれる。
観念→感情→思考→言葉→行動 この一連の流れを観念の法則と言います。
観念から感情が湧くのには、観念を刺激する出来事があります。
観念は、人それぞれ違います。
ですので、同じ場所で同じ出来事を体験していても、観念が違うので結果が変わってくるのです。
例1
お子さんが、クラスのAちゃんに、おはよう!と声を掛けました。
でも、Aちゃんお子さんに気づくこともなく歩いて行ってしまいました。
ここでお子さんはどう思うのでしょうか。
パターン1
・Aちゃんに無視された
・何か悪い事したかな
・悲しいな
・私なんていない方がいいんだ
と、悪い方、悪い方に考えて、自分を責めているかもしれません。
このように、何かあるたびに自分を責めていると、大人でも辛くなりますよね。
お子さんならなおさらです。学校に行きたくないと思うようになるでしょう。
誰からも好かれたい。
みんなに認められたい。
私なんてだめなんだ。
という観念を持っているお子さんは、自分を責めやすいのです。
パターン2
・あれ?声が小さくて聞こえなかったのかな
・Aちゃん、何か考え事をしているのかな
・今度はもっと近くで声を掛けてみよう
と、現状を見て、じゃあ次はどうしようかと考えているお子さんは、自分を責めることがないので、学校に行きたくないと思うことにはならないのです。
Aちゃんに無視されたような現状であっても、そのことで感情が動いていないので、ひっかかるような観念を持っていないということになります。
例2
担任の先生がホームルームで感情的になってひどく怒っていました。
そのことがきっかけで、不登校になるお子さんもいるでしょう。
ですが、クラスの子は、学校に行っているのです。
ということは、不登校になったお子さんは、お子さん自身の観念に何かが引っかかってしまったことになります。
その何かが、先生が怒ったという出来事になるのです。
・怒られてはいけない
・なんでもできないといけない
・感情的になってはいけない
という観念があれば、学校に行きたくないなという気持ちがでてくるでしょう。
そのような観念がなければ、先生に怒られるのは嫌だなと思っていても、学校に来るでしょう。
春休みを使って、
感情が動いたと気づき、
どうして感情が動いたかな?今何があったかな?と考えてみてくださいね。
観念を緩めたいけど、方法が分かなり、うまくやれない、と思っているあなたは、不登校カウンセリングセンターの心理カウンセラーが寄り添います。
いつでも、声を掛けてくださいね。