こんにちは!
不登校カウンセリングセンターの黒瀧素子(くろたきもとこ)です。
2021年大晦日ですね。
いかがお過ごしでしょうか?
子どもたちは冬休みですね。
昨日は大学生の長女も帰ってきて、
久々に家族全員揃い無事お正月が迎えられそうです。
冬休みなどの長期休暇中は、
子どもは楽しみにしているものですよね。
ただ、
長期休暇中は不登校という点からみると、悪化する要因があるので、
本日はそれについてのお話です。
※今回の長期休暇とは、1週間以上の休み、すなわち春休み・ゴールデンウィーク・夏休み・冬休みなどを指しています。
まず、一つ目の長期休暇で不登校が悪化する要因は
『ストレス耐性の低下』です。
ストレス耐性とは、簡単に言うとストレスに耐える力のことです。
どうしても不登校の子どもは、学校に行っている子どもと比べるとストレス耐性が下がってしまう傾向にあります。
それは、
学校に行っている子ども達は毎日学校に通うことで、
イヤだったり苦手だったりする授業でも受けたり、
何かで失敗して気まずい思いをしたり、
友だちとうまくいかないことがあったりして、
なんらかのストレスを感じることがありながら学校生活を送っています。
それが不登校の子どもは学校に行っていないとそういうストレスが全くない生活を送っているので、
ストレス耐性が下がってしまうのです。
なので、長期休暇の間は不登校の子どもは特にストレス耐性が下がってしまいます。
二つ目の長期休暇で不登校が悪化する要因は
『人生という長いスパンで考えていない』ということです。
これはどういうことかというと、
日本人の寿命は長いことで知られていますが、今の若い子どもたちは平均寿命が100歳を超えると言われています。
でも、つい目先の不登校を解決したいばかりに、親は子どもがやれることを手伝ったりやってあげてしまったり、ご褒美を与えてそれで釣ったりということをやってしまうことがあります。
不登校を解決することももちろん大切なのですが、
もっと大事なことは、子どもが将来は自立して自分の力で生きていけるようになること。
例えば、子どもが「明日は学校に行く」、「来週は行く」、「来月は行く」などという言葉に親がコントロールされてしまって、つい子どもの言うことをきいてしまう、子どもの要求を飲んでしまうということがあると、
それは、自立を促さない行為になってしまいます。
長期休暇で不登校を悪化させないためには、いくつかポイントがあるのですが、
ストレス耐性を低下させないためにも長期休暇中にこと、学校がある日と同じスケジュールで過ごすことが大切になります。
例えば起床時間は、学校に遅刻しないで行くために朝6時半に起きなくてはいけないのだったら、土日祝日もお正月も6時半に起こします。
昼休みの学校の給食時間にはお昼を食べさせて、学校が終わったあとも物理的な居心地のよさはなしにします。
ここで言っているのはあくまでも一般論なので、子どもの状況によって変わってくるので、不登校専門のカウンセラーに相談して決めるのがいいですよ。
物理的なに居心地のよさは大部分省いてもいいのです。
それは、精神的な居心地のよさが十分にあることが前提なので、せっかくの長期休みですから、
子どもの話をしっかり聴いてコミュニケーションをしっかりとれるような親子関係づくりを大切にしてください。
幸せな親子になれますように応援しています。
不登校カウンセリングセンターの黒瀧素子でした。