心理カウンセラーのブログ

学校が怖いと訴える子どもの対応は

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不登校カウンセリングセンターの西浦まゆみです。

うちの子不登校かも?と思っている親のあなたは「学校恐怖症」を知っていますか?

「学校恐怖症」とは、何らかな心理的原因で学校に行けなくなる現象です。

1941年にアメリカのA・M・ジョンソンが
「学校恐怖症」と命名したことに始まります。

学校恐怖症は、不安や緊張が強かったり、感覚過敏があったり、
空気を読みすぎてしまったり、注意をされやすかったりする子どもがなりやすいです。

これらがある子どもは、学校生活でのストレスを感じやすい傾向にあり
ストレスをうまく解消できずに溜め込みやすいからですね。

だから、ストレスを抱え込んでしまい、もうどうしようもできなくなって
学校が怖くなり、それにより心身の不調が出てきて学校に行けなくなっていくのです。


この学校が怖いとのサインをそのままにしていたり、間違った対応をしていくと、
頭痛や腹痛、倦怠感などの心身の症状が出て、不登校に繋がっていきます。

特に今の時期(2学期)は、学校恐怖症がでやすくなっています。

この時期は、学校行事が多く、勉強も難しくなってくるので
ストレスが増える時期でもあります。

なので、わが子が「学校が怖い」と訴えてきたら、
まずは、「怖いと思っているのね」と子どもの訴えを受け入れることが大切です。

わが子によっては、学校が怖いと思う自分はダメなんじゃないだろうか
学校が怖い時にはどうしたらいいのだろうか
こんなふうに思う自分はおかしくはないだろうか・・・など
不安を抱えていることも少なくはありません。

そんなわが子が親のあなたに「学校が怖い」と訴えた時に
「そんなこと言ったらダメよ」
「何を言っているの?学校は怖いところではないよ」
「大丈夫だよ、学校は怖くないよ」・・・など否定的に返答をすると
わが子は自分を否定されていると捉えてしまうし、
自分のことをわかってもらえないと孤独感を抱えてしまいます。

なので、まずはわが子の話を親のあなたが受容することが大切です。



わが子が学校が怖いとの思いを受容して、
わが子がどう感じ、どう思っているのかを吐き出させることですね。

不安や恐怖はそのままにしておくと、自分の想像力で大きくしてしまいます。

なので、不安や恐怖を吐き出させること(話をさせること)で
客観的に考えることができます。

また、親のあなたが受容し肯定的に聞くことで
わが子は親のあなたが自分のことを気にかけてくれているという安心感を持ちます。

そうしていくと、不安や恐怖感が薄らいでいきます。

試してくださいね。

不登校のことで気になることがある時には、
私たちカウンセラーに気軽に相談してください。

大切なことは、ひとりで抱え込まないことです。

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