こんにちは。不登校カウンセリングセンターの水野幸子です。
先日、140年ぶりのほぼ皆既月食がありましたね。
ご覧になりましたか?
私は、楽しみにしていて、しっかりと見ました。
見ているときに、なぜか皆既月食と思い込んでいて、皆既にならない。と思って見ていました。
皆既月食が始まって、三日月のように見えたときに、同僚に、三日月と月食の違いは何?と聞かれました。
昔の記憶をよみがえらせて、なんとか説明しましたが、頭では分かっていても説明するとなると難しいですね。
結局2人で、ネットを検索しました。理解を深めてから、私の言葉で説明して、同僚もなんとか分かってくれました。
そして、よく覚えているね、と言われました。
同性代の同僚と私。
覚えている。
覚えていない。
その違いは何だと思いますか?
それは、
「好き」か「嫌い」かです。
単純明快ですよね。
不登校の親御さんにも、好きなことと嫌いなことがありますよね。
好きなことをしている時と、嫌いなことをしている時は、時間の流れがちがうと思いませんか。
同じ1時間でも、
好きなことをしている時は、あっというまに時間が過ぎます。
嫌いなことをしているときは、1時間が、3時間、4時間に感じますよね。
好きなことをしているときは、それだけ集中しているということになります。
集中しているということは、目の前のことしか見えていない、意識していない、ということですよね。
不登校のお子さんは、常に不安の中にいます。
・学校に行かなければならない。でも、行けない。
・両親、友達、先生は、僕(私)のことを、どう思っているのだろう。
・なんで、こんなんになっちゃったんだろう。
・これからどうなるんだろう。
・生きている意味なんて無い。
・僕(私)は、ダメな人間だ。
と、自己否定を繰り返すことになります。
自己否定を増幅させるということは、自己肯定感を減退させていくことになるのです。
自己肯定感が低くなればなるほど、お子さんは自信を無くしていきます。
自信がなくなると、どうせ無理だから、と思うようになります。
この感情の動きは、不登校の解決を遅らせていくことにつながります。
不登校のお子さんを、少しでも不安な感情から離れさせるにはどうしたらよいか。
それが、『好きなことを見つける』です。
・絵を描くのが好き
・工作をするのが好き
・本を読むのが好き
・音楽を聴くのが好き
色々あると思います。
まずは、不登校のお子さんが、好きなことをして、
・こんなに上手にできる。
・こんなに集中できるんだ。
・楽しい。
と、思え、自信を取り戻していくことが大切です。
好きなことをしていると、脳の中では、幸せホルモンのドーパミンが分泌されます。
ドーパミンは
・意欲につながる
・ポジティブになる
という、特徴があります。
不登校のお子さんが、陥ってしまう負のスパイラルから、守ることが出来ます。
不登校のお子さんが、好きなことに集中している様子を、親御さんは褒めてあげてください。
例えば、不登校のお子さんが、絵を描くのが好きだとしましょう。
・1時間でこんなに描いたの。
・小さい頃から上手だったけど、本当に上手だね。
・元気がでる絵だね。キレイな絵だね。
・この絵いいね。あそこに飾ろうよ。
など。
お子さんを褒めることで、お子さんは自信を取り戻していきます。
絵を飾ることは、ご両親は自分を見捨てていない、認めてくれている、というお子さんの安心感につながります。
不登校の親御さんの脳には、人を褒めることで分泌されやすくなるというホルモン、オキシトシンが出てくるでしょう。
オキシトシンは、温かくて幸せな気持ちになると言われています。
親御さんが幸せな気持ちでいることは、不登校のお子さんも安心していられるということです。
良いスパイラルができますね。
不登校のお子さんの好きなことを見つけて、好きなことをさせて上げてください。
お子さんは楽しくなり、ドーパミンが分泌して、ポジティブにな気分になります。
お子さんを褒めてあげてください。
お子さんの自信につながります。
お子さんを褒めた親御さんには、オキシトシンが分泌されて、幸せな気持ちになります。
親御さんが幸せなら、お子さんも幸せになります。
今日は、ご家族の好きなことを探してみませんか。
不登校カウンセリングセンターの水野幸子でした。